■「原チャリ」惜しむ声=環境規制で存続厳しく―小型・軽量の入門バイク
(時事通信社 - 08月20日 09:02)
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新基準原付とは、総排気量125cc以下・エンジン最高出力4kW(5.4ps)以下に制限した二輪車のことです。従来の原付バイク・原チャリなどと呼ばれる原動機付自転車は、主に総排気量50cc以下(電動の場合は定格出力0.6kW以下)の二輪車を指しますが、警察庁により区分が見直されることが発表されました。
区分変更後は、一定基準を満たした総排気量125cc以下のバイクが「新基準原付」となり、原付免許で運転できるようになります。そのため原付の排気量は、従来の50cc以下から125cc以下へと排気量が大きくアップする予定です。
新基準原付が開発された背景
そもそも従来の区分が見直されるきっかけには、排気量50cc以下の新型モデルが、各メーカーから開発・販売されなくなってきている現状があります。道路運送車両法では、排気量125cc以下の二輪車が原動機付自転車とされており、排気量50cc以下は第一種原付・排気量50cc以上〜125cc以下は第二種原付と区分されています。
かつては国内だけでも何百万台と販売された原付ですが、近年では違法駐車の厳罰化や電動アシスト自転車の台頭、少子化などにより販売台数が落ち込み、採算が取れない状況です。排気量50cc以下の原付は世界的に珍しく、欧州やアジアなどでは排気量100〜150ccの小型バイク・スクーターが主流です。そのため輸出で利益を出すのも難しく、排気量50ccの原付を生産するメリットが薄くなってきていました。とはいえ、国内では通勤・通学や買い物などに多く利用され、国民の生活に根ざしているため、売上に直結しないながらも生産が続けられています。こうした状況の中で、さらなる追い打ちをかける「国内第4次排ガス規制」が、2025年11月以降から適用されるため、新基準原付の区分が検討されることとなりました。現行の原付では、新たな排ガス規制に対応できず、規制値をクリアできません。しかし規制の条件をクリアするには、開発ハードルが高過ぎて生産が難しく、生活の足として利用する多くの国民が困る可能性がありました。そこで全国オートバイ協同組合連合会・日本自動車工業会により「新基準原付」の要望が出され、「新基準原付であれば原付免許で運転しても良い」と有識者に認められました。
50ccの原付では基準を満たせないのはなぜ?
現行の排気量50ccの原付では、触媒の浄化効果が出る前に排出ガスの規制値を超えてしまうため、技術的に基準を満たすのが難しいとされています。原付のマフラー内で、一酸化炭素や窒素酸化物などの排出ガスを浄化するには、浄化装置である触媒を約300度まで高温にする必要があります。触媒は温度上昇が不十分だと能力を発揮できません。しかし排気量50ccの原付では触媒の温度上昇に時間がかかり、浄化効果を発揮する前に排出ガスの規制値をオーバーしてしまうため、規制値が厳しくなる「第4次排ガス規制」をクリアできなくなります。一方で、排気量125cc以下の小型二輪車であれば、短時間で触媒の温度を上昇させられるため、排出ガスの規制値をクリアできます。
いつから導入されるの?
2024年5月現在、新基準原付の区分がいつから導入されるかは明確に決まっていません。
ただし新たな排ガス規制が、2025年11月以降に原付に適用されるため、順当に進めば2025年10月末までには、法改正が行われて新基準原付が導入される見込みです。メーカーによる製品開発・販売も、導入に合わせて行われると考えられます。そのため2025年11月から、原付免許で「新原付」が乗車可能になると推測されます。
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