>ところが、そんな親の心を知らずか、子どもたちは「本家」よりも食い入るように視聴することもあるという。
(ニュース記事より引用)
「本家」より子供が食いつくというのは、身も蓋もない言い方をすれば「子供にとって、本家より面白い」ということになるわけで。
原作者であるところの故やなせたかし先生は「子供が喜んでくれるなら」と、アンパンマンを模したパンをお店が自由に作って売ることを容認していましたし、これらについてもたぶん「子供が喜んでくれるなら」と容認したことでしょう。
しかし、権利を持っている公式からすれば
>また、収益をあげていることへの疑問もみられる。動画には、視聴数が100万PVを超えるものも少なくない。
(ニュース記事より引用)
これは見逃せない権利侵害ですよ。
趣味として無償で公開しているのならまだしも、広告をつけているのを単純計算すれば100万円ですから、明らかに「趣味」の範疇を超えています。
あと、別の作品のキャラを混ぜたりグロい造形の人形を出したりして作品の世界観を壊されるのも、見逃せない権利侵害だと。
しかし(2)、こういうのに対して「こらッ」と言うと「心が狭い」と逆ギレ・反発を買いかねないというところがなんともかんとも。
任天堂が『ポケモン』のエロ同人に「こらッ」と言ったことや同人誌の印刷会社が「ポケモンとディズニーお断り」としていることについて、オタクは「任天堂やディズニーは心が狭い」という受け止め方をしていがちですが、これはあくまで任天堂やディズニーが正当な権利を主張しているだけのことなのですよ。
やなせたかし先生の例は極めて特殊なケースなのであって。
就活でゲーム会社を受けたとき「いわゆるパロディ同人誌についてどう考えているか」と質問したところ「作品の世界観を良い方向に広げるものについては歓迎する」という回答がありましたが、つまりはそういうことなんですよね。
同人誌は「公式がお金を出さなくても、ユーザーが勝手に作品を宣伝してくれるツール」という考え方ができますし。
よほどのエログロやおいや利益を上げるものでなければ、よほどのことがない限り公式は歓迎・あるいは目をつぶっていてくれるのではないかと。
『アンパンマン』の公式も、小芝居動画の条件について「利益を出さないこと」「作品の世界観を壊さないこと」というアナウンスをして、タチが悪いものについては「こらッ」と言って、きっちりするようにすると良いのでは。
…って、小芝居動画を作っている輩は山ほどいて、いちいちチェックするのは大変ですし、Googleはゼニのためなら人殺しも辞さないような連中を平気で野放しにしていますから、それも難しそうですが。
出版社が「著作権侵害の通報フォーム」を設けているように、「悪質な動画の通報フォーム」を作って、一般から情報を得るようにすればええでしょうか?
■公式より人気…幼児が夢中の「アンパンマン人形劇」動画、法的問題はある? 親からは不安の声も
(弁護士ドットコム - 08月05日 10:20)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=149&from=diary&id=7967778
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