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2024年06月27日09:25

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『虎に翼』に、「はて?」と言いたい。

 
今朝、思わず「はてっ?」と声が出た。

梅子の三男が、亡夫の妾とラブシーンを演じていたからではない。

再度持たれた家族会議で、梅子が「負けを認めて相続放棄する」と言ったことにだ。


物語をテンポよく展開するため、梅子と家族の争族問題は
とっとと片付ける必要があったのはわかる。

でも、ご都合主義すぎる処理で、苦しむ女性たちに「萎縮効果」を及ぼしかねない。


傲慢で不貞な夫に見下され、我が儘な姑の仕打ちに耐えながら、
梅子が何十年もあの家で過ごしてきたのは
「頼れる実家」も「家を出て自活する資力」もなかったから、ではないのか。

老境手前で、手に職もない梅子が、カッコつけて相続放棄できる立場だろうか。
現実問題、あの家を出た彼女は、明日から生活していけるの?


唯一母親思いかと思われた三男まで、金目当ての綺麗な妾に取り込まれていた。
まったく、馬鹿野郎にも程がある。

姑に育てられクソ人間になった長男は別にしても、
意気地なしで自分中心な次男といい、色ボケ三男といい、
確かに梅子の子育ては「完全に失敗だった」。

だからといって、前回に浅はかな次男が言い出した通り
「母さんだけが相続放棄し、俺たち3人で財産を3等分する」案に乗ってどうする?



「降参」なら、民法で認められた正当な権利を放棄しなきゃいけないの?

今まで家庭内で虐げられ、姑の世話と夫の介護をさせられてきた寄与分もあるから、
せめて法定相続分はきっちり勝ち取るべきだった。
今後の見せしめ(同様の事例におけるリーディングケース)にもなったのに。

梅子は「ただ家を出るだけ」でよかった。
あの毒家族と距離を置いて、堂々と戦うべきだった。
そして、遺産分割後に、姻族関係終了届を出せば、あの家と縁は切れる。

「そんな気概は持てない」のなら、梅子は法律家に向いてない。
いくらお勉強ができたってムリ。


民事訴訟は「殴り合い」だ。

現実をクールに見つめ、強かに戦える者たちだけが
法律のプロフェッショナルとして弱き者を救えるのだ。

梅子は自分の身に起きた事案で、生きた勉強をすべきだった。
そして、自分の経験を活かし、
似たような立場で泣く多くの女性たちを励まし、助ける側に回って欲しかった。



「あの兄弟は揃って調停に出てきました」とのセリフ処理で、
あたかもバカ兄弟が反省し、遺産分割協議がうまくいったかのように匂わせていたが、
そんな都合よく行くわけがない。これも「はて?」だった。

「母の涙の宣言」を見たくらいで改心するような人間たちか?あの兄弟が。
きっと最初は呆気にとられても「これで俺たちの思い通り」と喜んだに違いない。
それから、醜い取り分争いと、婆さんの押し付け合いを続けるだろう。




数日前、遅くに帰宅した寅子が、あくびをした後で、花江に「手伝うよ」と言った件。
あれも「はて?」だった。
「家事一切は専業主婦の仕事」と思い込んでいる昭和の働きマンみたいだった。
家事と、自分の娘の世話までやってもらってるのに。
なんだかんだ言って、寅子も「旧民法の家概念」が抜けていない。

『虎に翼』は面白いけど、ぼやっと見ていたら危ないな、と改めて思った。




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https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=8&from=diary&id=7917066
 
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