先週のオークスに比べると、今週はそれなりに
ステップレースで実績を積んできた馬が多く集まりました。
難しいのは、どんなステップを踏んできたかですね。
第91回 東京優駿(日本ダービー) (Ｇ��)
東京競馬場 芝2,400ｍ ３歳 国際 定量
先週のオークスは、やはりというのか、
予想通りというのか、順当に東京に適性の高い馬が、
上位の順位を占めました。
ステップレースでの実績がまだ少ない馬が多いので、
どうしても判断に迷うところが多かったですけど、
結果を見れば、やはり東京コースの経験があり、
そこでそれなりの実績をあげている馬が、
優勝を競り合う形になりましたね。
…と、冷静に分析していますけど、
さすがにチェルヴィニアvsステレンボッシュの
ゴール直前の攻防は、見ていてしびれました。
ああいう白熱したレースは、見ているだけで感動します。
さ、ダービーの方も負けていられませんね。
オークスに比べると、ダービーの方が、
各馬がステップレースの経験が豊富です。
だからこそ重賞ウィナーという馬も多いです。
こんな風に、ステップレースの成績が顕著に見えると、
次に考えるのは、どんなステップを踏んできているのか。
ここではダービーによくつながっている
ステップレースを経験している馬に注目ですね。
7枠15番 ジャスティンミラノ
まずは皐月賞(中山Ｇ�機┝�2,000m)の優勝馬です。
皐月賞馬だからすんなり二冠制覇となるのかというと、
確かにそれほど甘いものではないだろうとは思います。
ですが、近年のダービーで、最も勝率の高い
ステップレースは、やはり皐月賞なんですよね。
近年のダービー馬には、皐月賞において、
少なくとも上位着順であるという条件がついています。
それだけ皐月賞での実績が重要視されてくるわけです。
そしてこの馬は皐月賞というだけではなく、
その前走で共同通信杯(東京Ｇ�供┝�1,800m)を制しています。
共同通信杯の上位馬はダービーにおいて、
３番目に高い勝率を誇っています。
要するにステップレースを見ていくと、
この馬は勝率１位と３位のステップレースで
優勝しているということになります。
ここがまずこの馬が頭一つ上に出ているといえる点ですね。
父がキズナでディープインパクトの系統です。
母が英国でＧ�毅云，亮太咾鮖�つマーゴッドディド。
デインヒル系の流れを汲む血統です。
共同通信杯で優勝していることで、すでに東京への適性も
証明済みだと思いますけど、血統からいっても、
直線が長いところが好きそうな感じがします。
二冠達成は夢物語ではないですね。
1枠2番 レガレイラ
今度はホープフルＳ(中山Ｇ�機┝�2,000m)の優勝馬です。
その実績から皐月賞でも期待されたのですけど、
直線に向いてからの行き脚が伸びず６着。
少々残念な結果になってしまいました。
直線での脚が伸びきれなかった印象があるので、
そこから考えると、本当は小回りが苦手なのかも…。
というようにも感じられました。
そういう点から見ても、この馬にとっては、
ダービーの方が適しているのかもしれない。
そんな風にも感じられる負け方でした。
ただしこの感じ方はあくまでも印象というだけですので、
血統から考えてみると、
父がスワーヴリチャードですので、ハーツクライの流れです。
母父がハービンジャーですので、デインヒル系にあたり、
ＫＧ＆ＱＥＳの優勝馬であるハービンジャーが母父ですので、
この血統の中でも、わりと距離は
長いところまでもつタイプだと思えます。
こうした血統背景でみると、東京の2,000m以上の方が、
適性としてはあっているように感じます。
皐月賞では後れを取りましたけど、
ここダービーでは挽回のチャンスありですね。
3枠6番 コスモキュランダ
意外なことに弥生賞(中山Ｇ�供┝�2,000m)が、
皐月賞に次いで、ダービー優勝によくつながりやすい
ステップレースなんですね。
その弥生賞で今年優勝した馬が、このコスモキュランダです。
弥生賞の距離とコースを考えると、どちらかというと、
皐月賞につながりやすいと考えるべきなのですけど、
これもまた意外なことに、弥生賞優勝馬で、
皐月賞を制している馬は、近年あまりいません。
ただし弥生賞の上位馬から、多くのダービー馬が
出てきていることからもわかるように、
弥生賞で上位に食い込む実力は、確実にダービーを狙える
実力の持ち主であることは間違いがないということです。
そしてこの馬は皐月賞でも２着という成績を
収めていますし、ステップレースをポイント制にして
考えてみた場合に、ダービー馬に最も近い
ポイントを稼いでいるのがジャスティンミラノだとして、
その次にダービー馬に近いポイントを獲得しているのが、
このコスモキュランダだということがいえます。
父が懐かしの皐月賞馬、アルイアインです。
皐月賞を制した後、なかなか勝ち星に恵まれなかった
ですが、２回目の大阪杯で、キセキやワグネリアン、
ブラストワンピースなど名立たるＧ�鞠呂�
退けて優勝した馬でもあります。
単にディープ産駒というだけではなく、
シャフリヤールの全兄ですので超良血馬なんです。
母系を見ても母が豪Ｇ�鞠呂離汽競鵐好圈璽匹任后�
母父が米Ｇ�毅仮，離汽競鵐ぅ瓠璽犬�
ヘイロー系になりますね。
両親ともにＧ�鞠呂箸いΔ海箸如△海譴泙仁彪貲蓮�
コスモを冠するビッグレッドファーム初の
ダービー馬誕生という期待が高まります。
6枠12番 シックスペンス
ダービー馬を挙げるならオルフェーヴル。
Ｇ�鞠呂箸靴討覆蕁▲好謄襯凜�オやキタサンブラック。
実は数多くのＧ�鞠呂鮟个靴討い襯好謄奪廛譟璽垢箸靴董�
意外と隠れた存在なのがスプリングＳ(中山Ｇ�供┝�1,800m)。
このスプリングＳの優勝馬がこの馬です。
しかも３戦無敗という実績の持ち主。
今回のダービーでは、無敗の馬はジャスティンミラノと、
この馬しかいません。
２頭しかいない無敗馬のうちの一頭というだけで、
がぜん注目を集めそうな気がします。
ただし、スプリングＳはその後にＧ�鞠呂砲覆詛呂�、
比較的多いステップレースですけど、
ダービー馬といえば、オルフェーヴル前後で、
誕生していません。そこだけは少し気がかりです。
父がキズナで、最近キズナ産駒の躍進ぶりはすごいですね。
ディープインパクトの代表的な後継種牡馬の
一角になってきたと思いますね。
そしてこの馬もまた、母が米Ｇ�鞠呂�
フィンレイズラッキーチャーム。ファピアノ系の流れを
経由するミスプロ系で、日本ではだいぶ珍しい血統です。
ということは、父キズナのディープインパクトの系譜と、
血統で交錯することが少ないので、だいぶニックスに
なっているだろうというところも魅力です。
6枠11番 シュガークン
青葉賞(東京Ｇ�供┝�2,400m)の優勝馬です。
青葉賞はダービーと同じコースで行われる
ダービーＴＲなのですが、
よくここでも言っている通り、とにかくダービー馬が
なかなか出てこないダービーＴＲではあります。
ですが、今回のこの青葉賞優勝馬は、
とにかくここまでの戦績が４戦３勝２着１回と、
成績の安定ぶりが群を抜いています。
勝率に関していえば、シックスペンスに次いで、
３番目というように言えるかと思います。
今までの青葉賞優勝馬で、こんな馬はいなかったので、
今までとは違うなという意味で、少し期待です。
青葉賞はダービー馬がなかなか出せないとはいっても、
天皇賞馬のフェノーメノが出てくるなど、
実力馬が出てこないレースというわけでもないですし。
父がドゥラメンテで、キングカメハメハの系譜ですね。
母父がスプリントキングのサクラバクシンオーなんです。
そうすると短距離適性が強いのかと思われがちなのですが、
サクラバクシンオーのプリンスリーギフト系は、
中距離の強さが際立つタイプで、
これが母系に入った場合は、クラシックディスタンスも、
十分にこなせる馬が出てきます。
キングマンボ系×プリンスリーギフト系という、
これまた競合しにくい血統なのもいいですよね。
ここまで重賞を制していないという点がネックで、
上位５頭から外してしまったのですが、4枠8番 アーバンシック
この馬も前走は皐月賞４着ですし、無視のできない存在です。
外国産馬ですけど、7枠13番 シンエンペラー は
ホープフル２着に弥生賞２着。ポイントという点では、
かなりポイントを上位の馬だと思います。
皐月賞も５着と好走していますし、
外国産馬のダービー制覇という快挙もあり得るかも。
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