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2024年05月14日21:38

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ハムレット

5/11(土)彩の国さいたま芸術劇場 大ホールへ行ってきました。

フォト


この日は、日差しが強くて、日傘をさしていたんですが、与野本町駅界隈は、めちゃくちゃ風が強くて、手で持ってる方が大変なので、たたんでしまいました。
おまけに、どこかでお茶でもしようと思っていたけれど、私よりも更に早く来ていた人が多かったのか、近所の人達なのか、マチネ帰りの人がいたためか、行列で断念。
仕方ないから、元々寄ろうと思っていたシャトレーゼで焼き菓子とかを買い、劇場の隣の建物のカフェ界隈の椅子に座って、食べました。
うちの付近には、シャトレーゼがないんですよね〜
本当は、ケーキを買いたかったけれど、さすがに3時間越えのお芝居中に、ドロドロになりそうだしねもうやだ〜(悲しい顔)

さて、彩の国シェイクスピア・シリーズ2nd Vol.1の「ハムレット」ですが、出演者と配役は、こんな感じ。A4の紙で、配役表がおいてありました。

柿澤勇人:ハムレット
北 香那:オフィーリア
白洲 迅:ホレーシオ
渡部豪太:レアティーズ
豊田裕大:フォーティンブラス/廷臣/役者
櫻井章喜:オズリック/バナードー
原 慎一郎:マーセラス/役者1/墓掘り2/ノルウェー兵士
山本直寛:ローゼンクランツ/廷臣/神父/従者
松尾竜兵:ギルデンスターン/廷臣/従者
いいむろなおき:黙劇役者/廷臣
松本こうせい:フランシスコー/廷臣/従者/隊長
斉藤莉生:ヴォルティマンド/役者/使者
正名僕蔵:ボローニアス/墓掘り1/ノルウェー兵士
高橋ひとみ:ガートルード
吉田鋼太郎:クローディアス/亡霊

用紙には、墓堀り と書いてあったけれど、この場合は、てへんの「掘」だと思います。
役者1は、櫻井さんと原さんのWキャストとの事。
スケジュールは、HPによると、以下の通りです。

<「役者1」は、櫻井章喜さんと原 慎一郎さんが日替わりで演じます>
櫻井章喜:8日、11日マチネ、12日、15日、17日、18日、21日、24日、26日
原 慎一郎:7日、10日、11日ソワレ、14日、16日、19日、22日、23日、25日

この日、私の座席は、1階R列。初めて座った場所かもしれません。
大ホールの入り口正面にある左右の扉から入るのは、1階R列、S列、T列のみ。
ちょっと高い場所から見るし、真正面だったから、見やすかったわ。
勿論、表情をハッキリ見たいなら、私の目ではオペラグラスは必須ですけどねあせあせ(飛び散る汗)

一体、どんなハムレットなんだろうなぁ〜と思っていましたが、なんといえばいいかな?
激情型でありながら、落ち着いたハムレットって感じがしました。
まぁ、カッキーに限らず、ハムレットって、そういうキャラクターですよね。
狂ってると思わせる設定とはいえね。
大学に行ってたんだから、大学院生の設定にしても、25歳くらいになってるよね。だとしたら、いつも思うんだけど、感情の起伏が激しすぎやないかって…
まぁ、本当は愛していたオフィーリアの死を知ったら、我を失うのもわかるんだけど、そもそも、周りをだますためとはいえ、冷たくしたのは、あなただし…って思うのよね。
なぜ、彼女だけには打ち明けておかなかったのか。心配させたくないのか、彼女の身を案じていたからなのか…

母親ガートルードに対して、まるで、襲うかのように、馬乗りになって、責め立てるのが、凄かったげっそり確かに、息子は父親を突然失った悲しみが癒えないというのに、その弟と母親が結婚したら、母親への嫌悪やら憎悪みたいなものが心の中をぐるぐる渦巻いてるだろうし、ましてや、父親がその弟に毒殺されたと知れば、余計にね。

そのガートルードを演じていた、高橋さんが、とても母親らしい王妃だなぁと感じました。凛とした佇まいもありながら、息子に責め立てられ、必死に泣き叫んで、やめれくれるように懇願する様子は痛々しかった。夫を亡くした悲しみの中、それを慰めてくれたクローディアスに騙されたのも無理はない気がしてしまう。彼が殺したのを知っていたら、なびくはずもないしね。

一方、初めて拝見したオフィーリアの北さんは、とてもインパクトがありました。
心臓が止まるかと思うくらいの絶叫から、歌っていたり、くるくると踊っていたりと、どこか儚げな感じが漂っているイメージがあった、壊れてしまってからのオフィーリアとは違いました。精神が病んでしまった中に、なにか得体のしれないものが潜んでるようなものが感じられて、彼女の様子を見ているガートルードやクローディアスが、本当に怖がってる感じに思えたんですよね。

ホレーシオの白洲さんは、カッキーが激情型ゆえに、余計落ち着いた善き友に見えました。でしゃばることもなく、常にそっと脇に寄り添う感じで…

オフィーリアの兄、レアティーズの渡部さんは、溺愛するというよりは、普通の兄に見えました。普通、このくらいの雰囲気だよねって思う。とはいえ、父をハムレットに殺され、妹の死は事故だとしても、妹の心を深く傷つけたハムレットに対する怒りは計り知れないから、見た目正々堂々と剣で勝負して、ハムレットを亡き者にする謀に加担しても、致し方ないと思う。気の毒すぎるのよね、あまりにも…

前半ボローニアス、後半は墓掘り1をメインに演じていた正名さんは、どちらにしても、少しコミカルな立ち位置で、とりわけ前半は、全然周りが見えてないというか能天気さが死を招いたようにも思えて、哀れでならない。息子と娘の良き父ではあったと思うけど…
墓掘りって、本当にセリフも言い得て妙な事を言うから、目立つよね。

吉田さんは、マチネもあったし、疲れがたまっていたのか、少しハスキーな声がちょっと掠れた感じに聞こえたのは、気のせいだろうか…
クローディアスを、若干抑え気味に演じていたような気もしたんだけど…
ハムレットの印象を強くするために、あえてなのか、強気なようで実は弱気なクローディアスを演じていたのか…なんとなく、狡猾感を強くは感じず、小者感を感じました。

最後のシーンで、カッキーが亡くなるまでが、長く感じたのも気のせいだろうか…
よく覚えてるわけじゃないから、何とも言えないけれど、ホレーシオに遺言を言うまでのくだりが、毒が回って、立ち上がれなくなるまでが、すこ〜し長くて不自然に思えたのよね。それも、吉田さんの演出だったのか…

いずれにしても、カッキーが熱演だったのは、間違いなくて、新たなハムレットが誕生って感じがしました。後日、xで、カッキーがポストしたのを見ると、諸先輩方からもらった励ましのメッセージを胸に、やり遂げたような事がつづられてました。

https://twitter.com/kakizawa_hayato/status/1789492895269171611

ホリプロにあったインタビュー記事は、こちら。
https://horipro-stage.jp/special/int_20240425/

そういえば、冒頭に載せた写真、なぜ、カッキーを笑わせたんだろう。…
ハムレットが笑っていて、周りが真逆の表情なのは、既に世界観を表現するためなのか。
人の心なんて、見た目と違うと言いたいのか…
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