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2024年05月13日04:32

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朝の一服

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 目覚めのコーヒーをひとくち飲む。思いは取り留めもなく飛んでいる。お付き合いに感謝だ。
 「黄昏を愛でるのは英国人だ。」と小泉八雲は述べている。もとはラフディオハーンが本名のイギリス人だった。帰化人。こちらでも夕方6時になれば町内スピーカーから唱歌が流され子供達に帰宅を促している。四季でも秋の陽は釣瓶落としとまで称され夕方から夜まであっという間だ。終わりを楽しむのだろう。
 日本の風習はやはり日が明けていく朝を大切にしている。お正月のご来光は普通の人でも拝んでるる。一日の始まりを慶ぶ。自分も目が覚めれたことだけにも感謝を持つ。朝日とともに命がほと走る時間だ。命の限り精一杯生きたいと願う。
 僅か75年余りの中で一人の人間が体験してできるのは、それは知れたものだ。激しい怒りで喧嘩も辞さない覚悟から一瞬で大笑い呆れ返ってしまう体験なんぞたった一度しか味わってないのだ。二十歳代半ば名古屋近鉄ビル六階星野書店でのこと。文庫本を買いレジに並んだ。私の番になったら横から若い娘が店員に本を差し出したのだ。そりゃ顔色が変わったの自分でも分かるほど。おれを舐めているのか。思わずその娘の顔を見た。トロンとした魚の腐ったような虚な目をしている。頭を振り向け本の題目を見た。何と「エチケット上手なレディになるためには」だったよ。呆れ返ってしまった。苦笑いが。
 もっと知らない経験を書籍がさせてくれる。テレビ、新聞などのマスコミ、最近ではスマホがとても便利だ。世界のどこに居ても瞬時に連絡が着く。一般メール、ショートメール、LINEだ。多くの発明家企業の恩恵をたっぷり受けた生活をしてる。一人の人間の目と耳の能力は極めて限られた範囲だ。ところがどうだ。世界の果てまで及ばせるのだ。家族は岐阜、東京、ソウルにと離れ離れ。連絡を取ろうとすれば瞬時だ。友人、仕事でも随分と役立ってる。スマホは片時も離せない。連絡の返信は即を心がけ。もっとも人と会っている際には手には取らないようしている。着信音が鳴れば別だが^_^。
 調べることが大変便利になった世の中でもある。スマホの検索で地理、単語、企業など無限に広がるのだ。どんな生き方をすれば良いか。
 青年時代には自由国民社の世界格言全集をなけなしの財布を叩いて買った。厚さ10センチの本を鞄に入れ持ち歩いたものだ。電車移動では格好の本読みタイム。格言は一方的だけど寸鉄人を刺すような激しい作用がある。学び、気を緩ませるなが頭に残っている。成功談は、日本経済新聞私の履歴書から得ることがあったと以前書いた。その中で注目は失敗例も大切と思うた。一つの例を述べたい。シャープか三洋電機創業者が大阪の大問屋でセールストークをした。聞いた番頭は会社中に人らを集めて再度話をさせた。終わると同時に「このように上手く喋れ。」といい何にも購入せずにその創業者を手ぶらで帰させた。人情にもとることをしてはいけないなぁと少年の心に生涯残った。人とはどういうものか?お念仏のように自分はどうしたらいいのかが果てしなく湧いている。中年から初老にかけて世界各国にツアーをした方だろう。好奇心の塊だ。人は同じく食事をしている。料理、酒の身近なことすら異国では驚かされる。香港は中国返還のはるか前。観光バスから市場を見たらキャンキャンワンワンと犬が鳴いている。これ食用だ。「龍虎料理」は蛇と猫だ。風俗、顔貌、歴史とあらゆるものが違う価値観だ。それでも皆が平和で仲良く、外国人には優しく接する気持ちが本能的に備わっていると思う。片山九郎右衛門という能役者がいて鬼を女の子の前で演じたそうな。安達原、ムスメ道成寺はおどろおどろした恐ろしさが出される。女の子は怖さから大泣きした。それが演じ終わり帰る時には、女の子から「鬼さんバイバイ。また来てね。」の声が掛かったのだ。なんて純真なのだろうか。どんな宗教思想より心を打つ。
 締めの言葉は昨日に続きアリストテレスだ。「人間の幸福は自己の優れた能力を自由に発揮すること。」。
 雑文お許しあれ。良い一日を。
 
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