mixiユーザー(id:26118346)

2024年05月11日21:46

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日本唯一の路面気動車(ディーゼルカー)

路面電車、市電と言えば小ぶりな車体ながら架線から集電装置で電気を取りモーターで走る、つまりJRの車両(新幹線含む)や私鉄車両と同じ方法ですね。

しかし札幌では日本唯一のディーゼルカーによる市電が走っていました。

電車ではなくて気動車=ディーゼルカーなので"電"と言うのはおかしいのですが、話しがぐちゃぐちゃになるので札幌市電と本日記では書きます。

今の札幌市電はループ線が一つだけある事実上一路線のみですが、1972年の札幌オリンピック前までは多くの市電の路線がありました。

そして札幌駅西側から当時の国鉄を跨線橋で越えて北方向へ伸びる鉄北線という市電の路線があり、ここは後年出来た路線なので、費用や旅客数を勘案して、変電所の設置を止めて非電化区間にしたのです。

そこに1958年に投入されたD1000という気動車があり、それを改良したのがD1041型です。

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見た目は普通の路面電車そのものですが、床下には日野のディーゼルエンジンを積んでいます。

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しかしその後の旅客数増加による鉄北線の全線電化、本形式の故障の多さなどで、わずか数年の活躍だったようです。

そして残っているのがこの1両だけなのです。

東急車輛で製造され、当時の国鉄車両にはなかった斬新なデザイン、駆動系の新技術の多様が逆に故障を誘発したらしいですが、日本の鉄道史に残る画期的な車両です。

ヘッドライトは近くで見ると何と昔の裸電球みたいになっています。これは後から改造されたものではないようです。

一応屋根のある場所の展示で冬はシートを被されて保護されますが、かなりサビが出ていて、床下のエンジンも腐食がかなり進んでいます。

鉄道遺産として整備して残して欲しいです。

この車両は地下鉄南北線の自衛隊前駅隣接の交通資料館で見れます。

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