2024年４月29日11時開演
会場：La Paz
出演者(敬称略)
企画&Pf：大西 真衣
ゲスト：Vn：山森 温菜
曲目
フランツ・ペーター・シューベルト(1797.1.31〜1828.11.19)作曲
歌曲「野ばら」
歌曲「魔王」Op.１より
ヴァイオリンとピアノのためのソナタ イ長調D574 Op.post.162
久しぶりに大西真衣さんの30分の音楽会。
クラシック入門者は兎に角、大曲が苦手で
と云う事から演奏時間は短いが本格的な
クラシックコンサートを志向している。
今日はヴァイオリン奏者の山森さんを迎えて
シューベルトがテーマのコンサート。
実は、この所、続けて大西さんのシューベルトを聴いており、宛ら大西真衣シューベルト・シリーズ。
昨秋、神戸でOp.137-２のソナチネを聴いたが、
同主調のイ短調である。
先月は３年３ヶ月ぶりのピアノリサイタルで
大曲21番D960を弾かれた。
オープニングに野ばらをヴァイオリンとピアノで。
シンプルで明るく聴き易い。
対する魔王はゲーテの詩から引いたテクストを
歌詞にしているが、おどろおどろしく劇的な
内容で作品もト短調で書かれている。
今日は出だしの一節をヴァイオリンとピアノで
演奏された。
本日のメインD574はデュオソナタと呼ばれ
ヴァイオリンとピアノが対等にふるまう。
交響曲のモデルになりそうな４楽章で構成
されているが、４楽章とも長調で書かれている。
率直な印象、Op.137-２と対照的。
第１楽章フレーズの長い第１主題と短調の
第２主題。第１主題は繰り返し登場する。
第２楽章がスケルツォで躍動的であるが、第３楽章は緩徐楽章。山森さん曰く
「私は急ぎ過ぎるので」
終楽章は冒頭の気分が戻るイ長調。
私が一番好きな作曲家ベートーヴェンを敬愛し、
同じウィーンで生まれ育った作曲家であるが、
これは勉強になった。
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