「ドラゴンボール　カカロット」の演技

　ぺこらさんが配信しておられる。「ドラゴンボール」といえば週刊少年ジャンプで連載していた人気漫画であり、それのゲーム。内容的にはサイヤ人襲来あたりからのほぼ再現となっている。

再現なら当時のアニメの音声を使えばええのではと思わなくもないが、ゲーム的展開として途中で修行パートやら探索パートやらサブイベントやらで話をすることがあるため、そこでもしゃべるわけ。すでにドラゴンボールの声優さんは相当数亡くなっているので代わった声優さんが担当することになり、イベントシーンと他で声が違ったらおかしいので、全部新しい声優さんになっているわけだ。

　ただ、存命の現役声優さんも多数居て、同じ演技を再演しているわけ。ただ、なんかおかしいんだよね。雰囲気と合ってない。加齢やらで少々アレな部分もあるものの、問題は別の部分にあると思う。一番悪いのはディレクション……それが監督なのか、音響監督なのか、何か別の役職なのか、そのあたりの指示、指導が足りてないと思う。

・すごい緊迫してるシーンなのにゆっくりおだやかにしゃべる

大体こういうシーンが多い。ゲームの声の収録は全部まとめて演技するわけじゃなく一言一言収録していくので同じテンションでしゃべるのが難しいのはわかる。でもそこをうまく誘導するなりしてあげないとダメだと思う。

収録する前にアニメ版を一度見てから……とかは？　そんな時間ないのかな。もう大御所すぎてそんなこと言えないのかな。

　ゲーム自体は戦闘シーンのアニメの再現うまいし効果音もそのまんま使っててすごくいい感じ。大昔のファミコンのドラゴンボールのゲームからよくもこれだけ進化したもんや。

映像や音がリッチになるとゲーム制作とはまた別の部分で注力せなアカンとこが出てきてしまうんやな。そら金もかかるわ。