手段と目的

原因と結果、どちらもセットなり

目の前のお宅は７０代のご夫婦＋老犬暮らし
ご主人はリタイアして５．６年かな…
奥さんはずーっと専業主婦、ご近所付き合いも殆どしない
私から見たら不思議な人

愛煙家のご主人は日に何度も庭先で煙草を吸うから嫌でも顔を合わす
気さくだし、胡桃さん胡桃さんと声を掛けてくれるから世間話をしたり関係性は良好だと思う

昨日の夕方も「花屋の店先みたいだね〜」と我が庭を褒めてくれた
実はこのご夫婦、近所でも倹約家で有名で結婚生活４０数年で外食したのは数回のみ、ご主人定年後は３６５日朝昼晩奥さんが食事を作るのがあたり前、たまに見掛ける奥さんはいつの時代の？と
二度見しちゃう服を着てる、お手製らしい
美容院にも行かず髪はお互いに切り合うんだと

「胡桃さんはもう年金貰ってるの？」と聞くから
離婚分割分の厚生年金だけ貰ってますと話すと
ご夫婦の年金額を話し出し、年金だけではやれないから節約してること、年金以外に株の配当金があること、近所に出来た老人施設は洩れなく見学して入居見積もりを貰っていること
「最低でもひと月20万掛かるよ」

内心なんじゃそれ！と思いながらも聞いてると
「結局は健康第一だからね〜」と言い出すから
ジムにでも通われたらどうですか〜、日中時間を持て余すでしょ〜と言ってみた

「イヤ、お金が掛かるでしょ」ﾋﾟｼｬﾘ

ふーむ…
ご主人がカミングアウトした年金額は持ち家で夫婦二人、３６５日週イチの買い物以外外に出ない暮らしなら充分過ぎる金額だったけど？

どんな老後を送りたいのか…

手段に囚われて目的を見失ったとしか思えん

あら、これって私の僻み？