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2024年04月16日06:02

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喜怒哀楽、情の人

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 新聞をまとめ読みした。配られた朝刊を手にする喜びが別にある。チラシだ。広告は食品スーパー、車、学習塾が多い。ここで手にして見るのは旅行案内パンフレット。暫し旅行気分に浸り彼の地を彷徨う。近場が多い。岐阜バス長良会ツァーには何度か参加してる。
 広告の裏が白地を鋏でジョキジョキ切りメモにしてる。なぐり書きして捨てるには最適だ。 この用紙が多くあれば朝から気分はちょっぴり良い。ほんの些細なことで気分が変わるのだ。
 「人は感情の動物だ。」という。どんな世間の神羅万象とて自分で感じて判断だわね。理知的なよりも感情が真っ先に出てしまう。他の人も似たり寄ったりだ。感情の恐ろしさ危うさも深く思う。まるで動物みたいに本能や気儘で生きてく人を見たくはないもの。理性を利かせ感情を制御できる人は素晴らしい。社会的に相応しい立場に立てようて。自分は感情の強い人間だ。本読みしてても情に絡めた話は忘れられない。二十歳前に小泉八雲ラフディオハーン「怪談」を手にした。山陰地方の不思議な話が載っている。地域柄かあの世と現世との行き来も。古道具屋から買ってきた一組みの布団に纏わる物語り。この布団で寝ると夜中に人の声がしてくる。「寒くないか。」、「寒くないよ。」と会話だ。毎晩、子供の声が聞こえる。買った人はこの布団のいわれを調べた。貧しい少年兄弟が親はおらず掘建小屋に住んでいた。親の借金で高利貸しが家から子供を叩き出した。金のためには血も涙もない。たった一組みの布団さえ剥いだ。真冬の寒夜中に少年らは夜具もなく肩寄せるしか術が無かった。二人とも凍死した。この布団には悲しい霊が付いたのだ。高利貸しは精神が狂ったという。私は長年に渡り債権回収業務を生業としたサラリーマン生活だった。小泉八雲の「布団」を忘れることはなかった。理屈、お金よりも人としての生き方や情に想いが強い土台はこんなところからも生まれたよ。

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