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2024年04月13日22:30

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「女が階段を上る時」「別れのタンゴ」

 …正午まで、アルバイト。
 帰りに、大岡山のスーパーと奥沢の生協で買い物する。

 帰宅後、DVDで成瀬巳喜男監督の「女が階段を上る時」と、佐々木康監督の「別れのタンゴ」を観ました。

 その後、三田の三田図書館に行って、帰りにスーパー “ オーケー ” で初めて買い物する。ここ、めっちゃ安いッ!
 帰宅が遅くなったので、夕飯はオーケーで買ってきた2割引弁当で済ませました。



 ☆「女が階段を上る時」(1960)監督 成瀬巳喜男 出演 高峰秀子、森雅之、団令子、仲代達矢、加東大介、中村鴈治郎、小沢栄太郎、淡路恵子、山茶花究、多々良純、藤木悠、織田政雄、細川ちか子、沢村貞子、北川町子、中北千枝子、柳川慶子、横山道代、野口ふみえ、賀原夏子、東郷晴子、田島義文、瀬良明、佐田豊、本間文子、千石規子、菅井きん

 夫を亡くした圭子は、外国人マスターが経営する銀座のバー “ ライラック ” の雇われマダムだった。よく店に来ていた利権屋の美濃部が、かつて圭子の下で働いていたユリに店を持たせ、そちらへ頻繁に出入りしているようだ。
 マスターからはユリのように体を張って売り上げを回復させろと言われてしまう。
 ある日、狂言自殺をするつもりだったユリが、本当に死亡してしまった。葬儀の席で圭子は美濃部に食ってかかるが、血を吐いて倒れてしまう。酒の飲み過ぎで胃潰瘍にかかっていたのだ。
 やがて圭子は客に体を許すようになるが、その度に裏切られてしまう……。


 …2度目の鑑賞です。

 1960年、高度経済成長期に入った頃の銀座の夜の世界で、必死に生き抜いていく一人の女を描いた傑作です!

 とにかく、すごい贅沢なキャスティング。
 主人公の圭子を演じる高峰秀子は出演当時36歳の女盛り、美しい盛りですが、銀座のバーのマダムっぷりが良いんですよ!
 ちなみに、本作の衣装も高峰秀子が担当しています。彼女が劇中身につける着物の粋なこと!

 スタッフも一流中の一流揃い!成瀬の腕は冴えているし、脚本は名人菊島隆三のオリジナル・ストーリー。音楽は黛敏郎、撮影は玉井正夫。

 やっぱり、成瀬巳喜男の映画、好きですねぇ。


 『 ……そして、夜が来る。
   あたしは階段を上る時が いちばんイヤだった。
   上がってしまえば その日の風が吹く。』



 ☆「別れのタンゴ」(1949)監督 佐々木康 出演 高峰三枝子、若原雅夫、佐分利信、高杉妙子、坂本正、清水一郎、奈良眞養

 歌手の花村恵美子は婚約者・大井泰介の庇護で何不自由ない生活を送っていたが、歌手としての名声を得る機会に恵まれずにいた。
 ある夜、恵美子の所属するレコード会社の村田がキャバレーで、ブルースの楽譜が書かれた紙切れを拾う。
 この曲は、かつて名バイオリニストとしてならした宮田浩三の書いたものだったが、村田は恵美子の曲として売り出し、皮肉にも恵美子はこの曲で名声を得るのだった……。


 こちらの主演は高峰三枝子。…高峰秀子と並んで、映画界のダブル高峰になりました!(笑)

 高峰三枝子、この時は31歳。当時の日本映画界に君臨していた女王、その貫禄たるや、向かうところ敵なし、って感じ。

 才能はあるが生きるのに不器用で何事も上手く行かないどん底の作曲家と、金持ちのお嬢さま上がりの歌手との恋愛映画なんですが、クセ強な芸術家肌作曲家と同じくクセ強めなワガママお嬢歌手のカップルの恋愛が成就するムツカシサを描いていて妙な説得力がありました!(笑)

 若き佐分利信、この時に40歳。いや、もうすでに凄い貫禄です!こういうタイプの俳優さん、今いないよなぁ。
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