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2024年04月11日19:52

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「ある女流作家の罪と罰」

 …正午まで、アルバイト。
 帰りに、御成門のみなと図書館に行く。

 帰宅後、DVDでマリエル・ヘラー監督の「ある女流作家の罪と罰」を観ました。



 ☆「ある女流作家の罪と罰」(2018)監督 マリエル・ヘラー 出演 メリッサ・マッカーシー、リチャード・E・グラント、ドリー・ウェルズ、ジェーン・カーティン、クリスチャン・ナヴァッロ、ジェニファー・ウェストフェルト、ジュリー・アン・エメリー、シェー・ドゥリン、ジョアンナ・P・アドラー、マック・エヴァン・ジャクソン、アンナ・ディーヴァー・スミス、アリス・ウレメルバーグ、マイケル・シリル・クレイトン、マーカス・チョン

 かつてベストセラー作家だったリーも、今ではアルコールに溺れ仕事も続かず、家賃も滞納、愛する飼い猫の病院代も払えない。生きるために著作を古書店に売ろうとするが店員に冷たくあしらわれ、かつてのエージェントにも相手にされない。
 どん底の生活から抜け出すため、大切にしていた大女優キャサリン・ヘップバーンからの手紙を古書店に売るリー。それが意外な高値で売れたことから、セレブの手紙をコレクター相手のビジネスになると味をしめたリーは、古いタイプライターを買い、紙を加工し、有名人の手紙を偽造し始める。
 さまざまな有名人の手紙を偽造しては、友人のジャックと売り歩き、大金を手にするリー。
 しかし、あるコレクターが、リーが創作した手紙を偽物だと言い出したことから疑惑が広がり……。


 これね、まったく予備知識無しで見たンですけど、コレが予想以上に面白くってびっくりしちゃいました。

 いや、ね、これ、どちらかと言えば地味な映画だし、主演のメリッサ・マッカーシーも共演のリチャード・E・グラントも美男美女ってワケでもないし、有名人の手紙の偽造のハナシだし…… どんなもんかなぁ、程度の感じで見たんですわ。

 もちろん、人によって好き嫌いあるし、何とも言えないけど、なんだかワタクシ的にはめっちゃ面白かった。

 メリッサ・マッカーシーもさることながら、リチャード・E・グラントのアル中のゲイのおっさんが良いんですよ。

 しかも、これが実話ってんだから笑っちゃう!

 それにしても、邦題が良くないね。「ある女流作家の罪と罰」、なにやら、シチ面倒くさそうな題名じゃあありませんか!(笑)
 原題は “ CAN YOU EVER FORGIVE ME? ” で、「私を許してくれる?」という意味です。
 これは、主人公のリーがドロシー・パーカーの手紙の偽造に使った一文です。こちらのほうが気が利いてると思いませんか?

 このリーという女性が、とにかく人嫌いで、酒呑みで、頑固で、口が悪くて、いいトコ無しのどうしようもないヤツ。

 …で、まぁ一般的に言って「ヤな女」なワケですが、でもね、なぁんとなく憎めない。なぁんとなく彼女の気持ちが伝わって来るんですよ。
 彼女の孤独な、何とも言えない寂しさが、しみじみ伝わって来るんです。

 …やっぱり、友人は大事だね。あと、ネコ好きに本当にイヤな奴はいない。


 機会があったら、ぜひ観ていただきたい作品です。
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