東京スポーツの迷走

　東スポの迷走が止まらない？

　今週から、週末（金・土曜日発売）の東京スポーツが１８０円から２５０円に値上げされた。私が東スポを読み始めた１９９１年頃は９０円だったので、週末版でいうと３倍近い値上げになったことになる。
　このことが３月頃から伝えられるようになって、私はいろいろ期待した。それは

・紙質の改善
・馬柱での情報の追加

･･･といった難しくないはずのことだったが、見事に裏切られてしまった。まず、紙質は普通の新聞紙のままだった。厚い高級紙を使っていた時を知っているので、これにはガッカリした。７０円値上げしたのに･･･という失望感は大きい。また、馬柱の情報には変化はなく、私にとっては改悪でしかない。

　そして、驚いたのがメインレースが“裏面”になったこと。今週だけかもしれないが、普通の競馬新聞であれば、１面と最終面に重賞レース（主場のメインレース）が載るはずだが、今週は田原や虎石のカラーコラムになっていた。今日買った東スポでの桜花賞の紙面を見ると、単なる特別レースのような扱いに見えてしまった。
　金曜日発売の紙面で虎石は「１０００円出しても納得してもらえる新聞」と言っていたが、３０年以上前の紫色（？）の４面しかなかった東スポの競馬面から知っている私に言わせれば「ふざけんな」という感じである。

　私のこの意見が他の読者と一致するかは分からないが、東スポの競馬面になじんだファンの多くは「？？」の感想を持つと思う。編集部はこの紙面でイケると思ったのだろうか。調教やコメントは馬番ではなく、アイウエオ順で並んでいるし、読者目線に立った紙面構成になっているとは思えない。東スポは夕刊紙なので、編集する時間に限りがあるのは分かるが、木曜日の時点で出走馬が確定している時代なら、馬番順に並べるくらいはできるだろう。
　まだ始まったばかりなので、これからいろいろ改善を図っていくと思うが、個人的には東スポの迷走が止まらない･･･という感想を持つ今回の紙面改革＆値上げである。