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2024年04月04日21:44

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(再)前々からずっと思っていたのだが

俺もその道のプロなので、世に溢れるマンガやイラストを見ると、
そのデッサンの狂い、物体の座標のズレが
どれだけズレているかが瞬時に分かってしまうのである。
職業柄気になって気になって仕方がない。

カワイコちゃんキャラが登場!!!

って、あ〜〜〜あ。。。 あと左目、1ミリだけ鼻に近づけりゃ、
完璧にカワイコちゃんになるのになあ。。。
イマイチだよなあ。キモいなあ。

なんて思う事しきり。

フォト
ネタ内容はどうでもよろしい。
元絵はご存知キャプテン翼。

この人の絵は頭身の異常ばかり取り沙汰されるが、
あと、人物の顔がまったく描き分けられないのが特徴だが、

それよりなにより、デッサンの基本的狂い、
目鼻口の座標の異常が気になって気になって仕方がない。

これはキャプつばに限らず、昨今のマンガやアニメに異常に増えて
今日に至っているのだ。

どういうことか例に取ってみたのがこれ↓
フォト
こんなマンガやアニメが溢れかえっているのだ。

フォトショで目鼻口をヨコ方向にだけ移動させてみた。
輪郭無視して、目鼻口があさっての位置にあるじゃんかよ!!??
あの頬の輪郭だったら、目鼻口はこうだろ!?っていう修正。

角度や形状等まだまだ細かいとこ色々気に喰わないのだが、
あまりいじると個性がなくなりキャプつばじゃなくなるし、
なにせ馬鹿アドビ社のバカソフトは操作性が悪いので、
ここらへんでいいか、という所でやめておいたが。

この顔の輪郭の向きだったら、本当はまだもっとさらに向かって左に
目と鼻をズラさなきゃおかしいんだけど、
そうなると完全にヨコ方向へよそ見している角度になって
作者の意図と違い過ぎてしまうのだ。

そもそもこの人の描く、頬から顎のカーブ、まぶたと瞳、目線、
その他諸々の左右バランスと大きさ角度、座標が全部ガチャガチャなのである。

その人の描く絵が全部同じようにズレているのなら、
それもまた特徴、個性なのだが、
気になって気持ち悪いことに変わりはない。

イイ感じにズレてて気持ち悪くない例も多いが、
それは、デッサン力が稚拙なのではなく、ディフォルメして
わざとズラしてデザイン化している訳だ。

(2015年08月26日より再掲載)


類似日記
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ま〜た「通りすがり」さんの『ん〜・・・』なコメントが来たので
蛇足を書かねばならなくなった。

俺さ、「キャプつば」はデッサンが糞なのになんでウケてるか信じらんない!!
俺はこんな作品認めんぞ!!」

などとは上の本文に一字一句たりとも書いてないんだかんね。
「キャプつば」が愛されているという事実は受け止めて、
愛される要素の存在も認めてるんだかんね。

「個人的にはあの絵柄、ちょっとね(笑)」ってネタ限定で書いてるだけだかんね。

「あんたは短絡的だ!分かってない!!」

なんて無用な突っ込みだ。

「あんたは短絡的だ!俺のmixi日記(非日記)が分かってない!!」

ってことで、またいつも通り「こんな面白いコメが来たwww」って

新たな俺の日記(非日記)のネタにされちゃうだけなんだからねwwwww
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
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(再)レンブラント・ライトについての考察

仕事の打ち上げで質問されたことがある。

「地図の山陰ってなんで必ず午後以降の西日が当たっているんですか?」

フォト
↑画像出典:「地球の歩き方」より『ハワイ島全図』ツージー@オドロク作

レンブラント・ライトという美術用語がある。
光源を上45度から当てることである。

地図の山陰がなぜ必ず午後以降の、左上から、即ち西日が当たっているような状態で
描かれているのかを考察してみる。

まず、書き文字から。
大半の言語の文字は、右利きの人が左から右に書いてゆく。
暗い所では、ペンを持った右手で影が出来ないように、左上に明かりを点す。
それが自然に書き易く、よって書かれたものは、左から右に目で追って読まれてゆく。
この「左から右へ」が殊更に自然な流れであり、
一番落ち着くと捉える人が最も多いのが自然なのである。

次に、絵画の描画から。
画家は、窓から陽が射しているアトリエで、モデルの向かって左側45度から
陽が当たるように立たせる。
そして、モデルに向かって左側45度から陽が当たるようにキャンバスを置く。
大半の右利きの画家は、筆を右手に持ち「左から右へ」筆を滑らせてゆく。
手元が暗くならない位置から画家は絵を描く。

右手に筆を持って、向かって明るい方(左)から暗い方(右)へ描いてゆく。
これが自然と描き易い。
従って描く対象のモデルも、向かって明るい方(左)から暗い方(右)になる位置に
立たせるのである。

また、大概の逆光を避けた風景画は、太陽を背に陽の当たる被写体を
午後まで描いているだろうから、
その場合は、必ず左上から右下への西日差す絵画となる。

右利きの人は、ひらがなを例に取ると、
「し」「と」「ね」「む」「も」
のように、「左から右へ」流れる文字が書き易く、漢字の構造、書き順もそうだが、
当然そのように元々作られている訳で、これを反転させて書くことは逆に難しい。

絵画も一緒で、右利きにとっては顔の向きなどは、
モデルが向かって左を向いている方が描き易い。

頬の輪郭が、ひらがなの「し」と同じ向き、「左から右へ書く・描く」という方が
基本的に自然なのだ。

この説明として、以下のマンガを例に取る。

フォト
↑これは某有名サッカー漫画の見本サムネイル一覧である。

全32カット中、
「し」の字のようにほっぺたの線を「左から右へ」描いている状態の
向かって左側を向いているカットが23枚に対し、逆向きが6枚である。
「し」の字ほっぺ、「く」の字の鼻の方が描き易いのだ。

描き易い→その傾向がある→習慣である→それが自然となる→周知のものとして見慣れる

ということだ。

その内1枚をピックアップしてみる。

フォト
↑「し」の字のように「左から右へ」描いている状態の「A」の方が描き易く、
反転した「B」には違和感を覚える人が多いだろう。
(特にこの漫画家のデッサン、目鼻口の配置に於いては違和感が顕著だ)

右手に筆を持って、向かって明るい方(左)から暗い方(右)へ描いてゆく、
「左から右へ」光が差している状態、これが上から見た地図上の山の絵では、
『午後以降の陽が当たっている』ことになるのである。

これが、文字を書く、絵を描く上で自然な落ち着きのある状態であって、
地図上の山の絵は「敢えて午後以降の陽を当てている」のではなく、
一番自然な落ち着きのある状態を描いているのである。

それだけではない。

その「自然な落ち着きのある状態」だからこそ、
ちゃんと立体的に飛び出ているように見えることを狙って描いたら、
その思惑通りに立体的に飛び出ているように見えるのである。

左上から光を当てて、右下に影が出来る。
よって、物体が自然に落ち着いて存在している通りに見える。

これが、人間にとって自然であり、落ち着きであり、自然に立体を知覚出来るのである。
左上から右下へ手や目を動かすことが多い人類の、長年に渡って付いた癖なのだ。

左から右へ流れていないと違和感を覚えてしまうという、
人類の経験上の癖の端的な例を以下に挙げよう。
先に挙げたサッカー漫画と類似したものだ。
↓これ以上説明は要るまい。

フォト

球体のデッサンも「文字を書く」「筆で物体を描く」と同じように、
左上から光、右下になびく影を描くと、見る人は自然とその球体の立体を
取り分け違和感なく容易に感じ取れるのである。

フォト
↑画像出典:ネットより「球体デッサン」でヒットした画像を流用

月のクレーターの写真がそれを簡単に視覚的に明示してくれる。

左上から光が当たって、右下に影が出来ていれば、人々はすんなりと
クレーターの立体の状態を直感的に把握出来るのである。

その写真を天地逆さまにしてしまうと、
「左から右へ」光が差しているかのような状態が保持されたまま
物体は逆転してしまうので、

隕石が衝突して中側が凹み、周囲が輪っか状に反り立った
カルデラのようなまさにクレーター

に見えずに、

皿を伏せたような、中側がホットケーキのように盛り上がった平べったい山

に見えてしまうのである。

フォト
↑画像出典:ネットより「クレーター」でヒットした画像を流用
      下は同じ写真を天地引っくり返したもの。カジった蒸しパン?

フェルメールの代表作の殆ども、この自然なレンブラント・ライト効果でもって
描かれているのだ。

(但し厳密には、フェルメールの光の当て方は、別に「フェルメール・ライト」
と呼ばれている)

向かって左に窓があり、左上から陽が差し、
モデルの向かって左上から右下に光が当たり、
それを違和感なく表現出来る角度にキャンバスを置き、
そうして画家は違和感を持たずに筆を人類の古来からのいつも通りに動かす。

それが自然であり、落ち着きであり、立体の知覚と表現なのだ。

フォト
↑画像出典:mixiニュースに貼られていた「フェルメールっぽく撮れた木魚」

よって、地図上の山の絵は、左上から光を当てた状態で描画する。
そうすれば、山は山として自然に知覚されるのである。
それが左上なので「午後の陽が当たっている、西日が差している」状態に
たまたま自然とそうなっているだけなのである。

(2017年02月01日より再掲載)



「フェルメールっぽく撮れた木魚」に思わずため息 うっとりするほど木魚
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=128&from=diary&id=4412136

■壁からキューピッド現る フェルメールの絵画修復が完了
(朝日新聞デジタル - 08月25日 08:19)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=6641682

名画「牛乳を注ぐ女」を3Dモデル化してみたら……? 高度なCG動画が破壊力抜群で牛乳噴きそう
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=128&from=diary&id=6965566

サッカー漫画の名作『キャプテン翼』が初の舞台化「五感で楽しめる舞台を」
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=54&from=diary&id=4453884

『キャプテン翼』漫画連載が終了、43年に幕 作者が体力の衰え実感で「漫画家は引退」 夏からネーム形式で週刊連載へ
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=54&from=diary&id=7812767
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