mixiユーザー(id:7170387)

2024年04月04日05:21

82 view

トリクルダウンはなかった


国会議員が旧統一教会の信者であっても政教分離には反しません。たとえば政府が特定の宗教団体に利益を与えるようなことはしてはいけませんが、あくまで自民党議員は旧統一教会がやっているさまざまな政治活動に共鳴して集会に出席していただけといいます。

ただし旧統一教会というのは霊感商法などで多くの被害者を出しています。そういう 団体と一緒になって活動していたのは、政治家としていかがなものでしょうか。結局、政治家たちは利用するつもりが、利用されていたとも言えるでしょう。今回のことが明らかにならなければ、自民党は旧統一教会に乗っ取られていたかもしれないのです。

安倍元首相の遺産であるアベノミクスについても、きちんと検証しなければなりません。個人的には、プラスの面もあった一方で、負の遺産であったのではないかと思います。失業率の低下が成果だといわれますが、中身を見ると非正規労働者が増えただけでした。

株価は上昇したものの、恩恵を受けたのはグローバル展開をしている大企業と株式投資家だけで、結局、「トリクルダウン」はありませんでした。「トリクルダウン」とは「滴り落ちる」という意味です。お金持ちが豊かになれば、たくさんのお金を使ってくれるようになるので、景気がよくなり、所得の低い人も収入が増える現象を言います。

しかし、そうはならなかったのです。金融緩和による円安誘導も最初はよかったのですが、あまりに長く続けたために副作用のほうが強くなりました。極端な円安になり、日本国民の所得は、世界的に見て、大きく減ってしまったのです。ステロイド剤と同じです。

最初は効くけれど、長く続けるとかえって悪化するというわけです。日本はすっかり貧しくなってしまいました。しかし、当の黒田東彦前日銀総裁は、任期最後の金融政策決定会合後の会見で、「金融緩和は成功だった」と強気で、今後についても「当面、現在の大幅な金融緩和を続けて行くことが非常に重要ではないか」と締めくくっています。

金融緩和をしても、銀行はお金の貸出先がなく、日銀の当座預金にお金が山積みされているのですが。岸田首相としては野放図な金融緩和は止めたいのですが、露骨にやるわけにはいかないのでしょう。黒田路線を否定する人を選んでしまうと、「アベノミクスを否定するのか」ということになってしまうのです。

安倍派は自民党の最大派閥ですから。そこで、植田和男さんなら、学者として中立的な立場で脱黒田路線への道筋をつけてくれるのではないか。その手腕に期待したのだと思います。まずは、ゼロ金利政策から脱却を試みましたが植田総裁の前途は多難です。

6 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2024年04月>
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930    

最近の日記

もっと見る