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2024年03月23日11:30

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三章♡赤毛の捨て子


1926年 6月1日。
未婚のグラティスがロサンゼルス総合病院(無料病棟)で、後に
『世紀のセックスシンボル』と言われるようになる私生児を出産した。

その赤ちゃんの出生証明に記されている父親とする男性は、
『エドワード・モーテンスン』という名のノルウェー移民のパン職人でした。

グラティスが数人目の子である『ノーマ・ジーン・モンロー』を妊娠中に
オートバイの事故で既に亡くなっているとされていますが…
ノーマの本当の父親は、
グラティスと同じアパートに住んでいた『クラーク・ゲーブル』似のイケメンであった。

しかし、
ノーマが生まれそうになると、妊婦のグラティスを置き去りにしたまま、クラーク・ゲーブル似の恋人は、母子(グラティスとノーマ)を置き去りにしてアパートから出て行ったのです。

恋人に捨てられたグラティスは、生活のために働かねばならず、
ノーマの養育をハリウッドの南約15キロのホーソンと言う労働者階級の地域に住む母親の
『デラ・モンロー』に頼んでみますが、
デラは精神を病んでおり、孫(ノーマ)を育てる余裕なんかないのに…

孫(ノーマ)を育てる能力の無いデラの家にグラティスが
ノーマを置いて行ったことでデラは苦しくなり
発作的に寝ているノーマに枕を押し付けた。

その時
ちょうど隣人の奥さんが来て、死にかけているノーマは助けられた。

この日から
ノーマは、隣人の家で育てられるようになると、デラはまた精神病院に入れられた。


血のつながらない他人に育てられることになったノーマが一歳になったばかりの初夏に、
デラ(ノーマの祖母)は亡くなりました。

グラティスはノーマを育ててくれる夫婦(政府からの養育費目当ての)に、

「そのうちハリウッドの一角に白いバンガローを買って、必ずノーマを引き取りに来ます。
だからそれまでノーマをよろしくお願いします!」


子育てしない父親と母親から生まれた赤ちゃん(ノーマ)は、孤児として他人に育てられることになり…

「赤毛の捨て子」

と虐められて過ごしますが、
赤毛の産みの母親を慕う気持ちと、
想像だけの父親への愛は、募るばかりでした。

「きっと、どこかで生きてるパパにっ会いたい…」


つづく
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