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2024年03月20日18:38

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おおっ!真空管ラジオのブーン音が一気に軽減した!!

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「やあ、行き倒れだよ。真空管ラジオのブーン音の大幅な軽減にやっと成功したぞい」


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まあとにかく根深い回路だったわ・・
このラジオは強いて言えば昭和40年代の技術の教科書に基本として載ってたものとほとんど同じようなもので、このように作ればラジオが作れるよと言う程度のもので、整流回路も基本的なものであり交流電源を整流、平滑する回路はそんなに考えられていない
これを改善しようと思いついたのが始まり

交流電源は1秒間に50回または60回、極性が変わっている電気です
これをちゃんとしたプラスとマイナスの電気にすることを整流と言います
整流にする際には整流素子を通し、まずは脈流と呼ばれる状態の電気にします
脈流の段階ではまだ電気は直流になっておらず、電気の電圧の変化量が凸凹になっています
これを平滑回路と呼ばれる回路できちんとしたプラスとマイナスの一定の電気に変換します

平滑化するには電解コンデンサーと呼ばれる部品を使います
通常は電解コンデンサーを2つ使って脈流を直すのですが・・


https://www.youtube.com/watch?v=jtFpbAtqVqU
↑ コンデンサーとはどんな働きをする電子部品なのかがとてもわかりやすく解説されている動画です


この回路、良ーく見ると1つ目の電解コンデンサーからスピーカーと真空管6ZP1へ配電しているのです
最初は真空管6C6を傷めないようにとか何か理由があるのかと思っていましたが・・
この本の高一ラジオの配線図を見るとちゃんと2つのコンデンサーを通してからになっている・・


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回路を分析、まずは2次側の電解コンデンサーの増設を思いつく
真空管ラジオの鉄則として一次側はあまり容量の大きいコンデンサーにするべきではないと言うのがあるのです
電源を切った時、あるいは電源を入れて整流が始まるまでにコンデンサーに溜まっていた電気が逆流して整流管を傷めないようにと言うことだそうです
二次側の容量は大きくしても良いらしい
容量を大きくすると、よりきれいな直流電流が得られる
そこでこれを考え付いたわけだ


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こうやって電解コンデンサーを増設し、


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ブロックコンデンサーに直接取り廻す配線に変更。音は良くなったが大幅な改善にはどうしても至らなかった・・


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「そこで日数かけて少しずつ考えながら整流回路を変えて行ったんだよ。どうやら回路をすっきりさせるはずのブロックコンデンサーが話をややこしくしているようだとわかった。テスターで各部の電力を確認しながらやったが260Vとか本当に出てるのでかなりびびるものがあったのと、せっかく動いているラジオを壊しかねない危険性があり、なかなか勇気のいることでした」


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「やればやるほど、根深ぇなこいつ・・と心折れそうになりましたが」


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「やっと成功したわ。整流管周辺の配線がすっきりした代わりにブロックコンデンサーに配線が集まった集まった・・。ラグ板の端子がひとつ空きになっていたのを見つけたからこそ出来た配線。一次側平滑コンデンサー、二次側平滑コンデンサーを通した後の電気をスピーカーと真空管に繋げる回路がついに築けた!やっとこのラジオを完全に自分のものにした気がしたよ!!」


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↑ これが2024/03/20現在の配線

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↑ これが以前。まちがいさがしを遊ぶ感覚でこれと見比べて見よう!!


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「基本的なつくりのラジオとは言いましたが、この並3ラジオと言うのは少ない数の真空管と少ない部品で出来る限りの感度を稼いで聴こうと昔の人々が発想した技術の結晶で、回路としては芸術品なのは間違いないでしょう。高性能な5極管を用いた構成、高周波増幅もしてくれるグリッド検波、再生回路、抵抗結合。抵抗結合は音も良いそうです。2つの真空管しか使わないからこそあえて小電流を作る半波整流管を使っている・・などいろいろ調べるとこの回路が素晴らしいものだと言うのもわかりました。SL、真空管、機械式腕時計などを知ると昔の人達はとんでもないなと言う感想しか出てきませんね。昔の人達凄すぎですよ」

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