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2024年03月15日23:23

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ジブリが作るべきじゃなかったかもしれない

「子どもの頃と大人になってからで見方が変わった作品」を募集してみた結果
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=159&from=diary&id=7788284

あえて火垂るの墓。いい歳した兄ちゃんが耐えがたきを耐え、プライド捨てれば妹は救えたんじゃないかと思っていた、でも、ジブリ特有のいい子ちゃんじゃなくて、あれは野坂昭如自身だったのだ。つまり、ただのできの悪い子ども。映画を見終わって不満そうに野坂は言ったという。
「俺はあの映画の兄ちゃんみたいに我慢強くできた人間じゃなかった、もっともっと優しくなくてひどかった。俺が節子を死なせた。でもだから、今、一粒のコメを残す人間でも俺は許せない。それがあれば、あの子は生きた。それを忘れるために、飲み続けてる。俺は生涯許されない」
その告白を聞いて以来、あれをジブリ映画としては見られなくなった。野坂昭如という、どこにでもいた不出来な少年の、極限状況の中の生涯続く懺悔の物語だと思っている。画面は、なんというか、そう思うときれいすぎる。
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