〈将棋〉ＮＨＫ杯準々決勝 藤井聡太ＮＨＫ杯が勝ち、準決勝進出

(２月４日)
藤井聡太ＮＨＫ杯と伊藤匠七段の対局。
藤井ＮＨＫ杯は八冠で時の人であるが、
伊藤七段は同い年にして既に七段の新進気鋭の
棋士で、これから何局も指される事が想定
される、今、注目のカード。二人は既に竜王戦
七番勝負を戦っており、しかしながらプロ入り後、
伊藤七段が勝った事がない。
現在、藤井ＮＨＫ杯の６連勝と云うカードである。
飛車先を突き合った時は相掛かりになるかと
思ったが５手目に藤井ＮＨＫ杯が角道を開けて
角換わりに。現在、角換わりは先手が優位と
言われており採用例は減少傾向。最新形が
見られた。藤井ＮＨＫ杯が腰掛銀に構えると
伊藤七段が△６五歩と位を取る趣向。これを
藤井ＮＨＫ杯が奪回に行き▲８六角と打った手が
素人目には角を手放すので一見分からなかったが、
この角が輝く展開となった。勝敗の分水嶺は
△４五桂と跳ねた手で、以降は伊藤七段が
攻めさせられる展開となり藤井ＮＨＫ杯の
快勝。
伊藤七段は歩切れが大きく攻めが繋がらなかった。

▲投了図