間もなく節分、立春と、暦の上では春がやってきますね。
皆さまにはお元氣にお過ごしのこととお祈りいたします。
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さて、今年は私たちを取り巻く森羅万象の世界に常にある神仏を人格化した仏像について、少しずつご紹介します。
（『図説日本の仏像』『日本の仏さま』他、引用・参照）
■阿弥陀如来（あみだにょらい）■
極楽行きを約束し、死の不安を取り除いてくれる。
阿弥陀如来は、日の沈む西のかなたにあるという、あの世である西方浄土をつかさどる仏です。
そのため、西向きに安置されるのが一般的です。
浄土のひとつ「極楽」に住むといわれ、蓮の花が咲き乱れる美しい世界であるとお経に記されています。
人は死に際して、この世で犯した罪を悔い改め、ただひたすら極楽に生まれ変わりたいとこい願います。
「南無阿弥陀仏（なむあみだぶつ）」すなわち「阿弥陀様よろしくお願いします」と唱えれば、安心して臨終の瞬間を迎えることができ、極楽浄土に往生することを約束してくれるありがたい仏様です。
阿弥陀信仰の歴史は古く、飛鳥時代にはすでに日本に伝えられていたようです。
当時、釈迦の死後千五百年たつと、仏教を正しく理解する人々が減り、世の中が乱れる「末法（まっぽう）の時代」が来ると信じられていました。
平安期の末法思想の流行とともに、平安貴族たちは、死後の安らぎを求めて、続々と阿弥陀堂の建築や阿弥陀如来像が造られました。
有名な京都の平等院鳳凰堂は、この頃の阿弥陀堂の代表的な例で、その内部には当時最高の仏師作の阿弥陀如来像が安置されています。
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あちらこちらから梅がほころぶ知らせも届き、季節の流れを感じています。
自然の中でゆっくりと深呼吸しながら、いよいよ始まる今年に向き合いたいと思います。
皆さまにお会いできることを心より楽しみに、ご連絡をお待ちしています。
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麻野由佳（yuka-asano@mui.biglobe.ne.jp）
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