青空2号　その3

　怒涛のｴｱｺﾝ装着から数日、相変わらず動かない水温計にｲﾗっとしていたが、部品取車のｻｰﾓｾﾝｻｰと入れ換えても状況に変化がない。ﾋｰﾀｰは問題なく効くし、ｵｰﾄﾁｮｰｸも作動している。こんな物壊れるのかな？仕方なく新品部品を発注する。その間、発動機載せ換え予定の四駆用に某Yｵｰｸｼｮﾝで落札したﾀｺﾒｰﾀｰ付き速度計が届いたので検品する。車体側配線も長めに付けてくれてある『判っている人』の出品部品である。説明文の年式も近いし、これなら問題なく付くな･･･と、おや？何か違う。警告灯の配列が違う。そう言えばﾊﾟﾜｽﾃ無しって書いてあったからそれで違うのかな？よく見るとｼｰﾄﾍﾞﾙﾄ警告灯が無い。個人的にはそんな物は要らないが、これでは車検が通らない。平成4年以前の部品じゃね？出品者に問い合わせる。画像確認で年式の誤りが判明。平成7年以降の在庫は無いか伺うと、配線の無い物があったので発送して下さったとの事。入札中にｵﾌﾟｼｮﾝの時計は無いか質問していた事を覚えていて下さった様で、時計と時計用配線も同梱されていた上に送料含めた商品代金までご返金頂く。あまりに申し訳ないので古城蕎麦と山葵漬け(酒粕と味噌)を送る。そうこうしている内にｻｰﾓｾﾝｻｰが来たので早速交換･･･雪降ってきたんですけど･･･気を取り直して交換する。水温計のﾁｪｯｸをすると問題なし。よしよし、これで悩みも解消されるだろう。ｾﾝｻｰを交換し、探し求めていた時計の取り付けに取りかかる。大概付属配線が中程から切断されているが、今回の配線もその例に洩れず切断されている。何で切断するんだろう？ﾀﾞｯｼｭﾎﾞｰﾄﾞの時計取付部の蓋を開け配線が通るであろう隙間を探す。･･･設計した奴、馬鹿だろ。これ、ｶﾌﾟﾗｰ付いた状態で通すにはﾀﾞｯｼｭﾎﾞｰﾄﾞ外してﾃﾞﾌﾛｽﾀの配管外さなきゃ通らないんじゃないか？幸い(?)中程で切断されているので何とか隙間に通せる。それにしても手が入らないので折角取り付けたｴｱｺﾝのﾀﾞｸﾄを外し、ﾀﾞｯｼｭﾎﾞｰﾄﾞを固定しているﾎﾞﾙﾄも全部外す。それでも手が入らないのでﾁﾙﾄｶﾊﾞｰも外して漸く配線を引っ張り出す。配線長は充分あるので問題ない。が、車体側にある筈のｵﾌﾟｼｮﾝ用のｶﾌﾟﾗｰが見当たらない。そう言えばｴｱｺﾝｽヰｯﾁの辺りにﾃｰﾌﾟ留めされていたｶﾌﾟﾗｰがあったな。手探りで探し当て、留めてあったﾃｰﾌﾟを剥がして引っ張り出す。が、合わない。な、なぜだっ！年式で違うのか？良く見ると4極ｶﾌﾟﾗｰだが3極しか線が入っていない。何の配線なんだ？しかし、見える範囲でさがしても何処にもそれらしいｶﾌﾟﾗｰが見当たらない。ﾀﾞｯｼｭﾎﾞｰﾄﾞを外してある四駆の配線を見てみるが見当たらない。かなり解体が進んだｽﾄﾘｰﾄの配線を引っ張り出してみて漸くそれらしいｶﾌﾟﾗｰを発見する。今一度四駆の同じ辺りを見る。なんでこんな後ろ側に隠す様に巻き付けてあるかな。ﾎﾝﾀﾞの悪意を感じる。場所さえ判ればどうと云う事はない。手探りで引っ張り出して確認する。切断されていた配線はﾊﾝﾀﾞと熱縮ﾁｭｰﾌﾞで繋ごうかと思っていたが、2極ｶﾌﾟﾗｰが2個出て来たのでこれで繋ぐ。整備性が上がるのか下がるのか判らないが、何度も切断するよりは良いだろう。組立は分解の逆の手順。最後に王家の秘宝のごとき希少な時計を組付け、時刻合わせをして様子を見る。念願の時計が付いた･･･そして試乗。時計はご機嫌に時を刻む。そして･･･やはり上がってこない水温計。良く見ると微妙に動いていてﾋｰﾀｰも効いているので、残るはｻｰﾓｽﾀｯﾄの閉塞不良である。何だよその旅順港閉塞作戦みたいな中途半端な動作は！こんな事ならﾀｲﾍﾞﾙ交換の時に同時に交換しとけば良かったよ！　入れちゃったﾛﾝｸﾞﾗｲﾌｸｰﾗﾝﾄを如何にして再利用するか、すなぎもの挑戦は、まだ始まったばかりなのです。(人類共通の敵　NHKｽﾍﾟｼｬﾙ風)