自宅で観た映画（男はつらいよ 翔んでる寅次郎、ワイルド・スピード/ファイヤーブースト、男はつらいよ 寅次郎かもめ歌）

年末年始の3本レビュー！

12/31（日）
「男はつらいよ 翔んでる寅次郎」（1979年）
主演　渥美清　桃井かおり、布施明　
監督　山田洋次　
U-NEXTで鑑賞。
シリーズ23作目。
北海道へ来た寅さんは、男にレイプされてる桃井かおり演じるマドンナを救う。
1人で旅する訳ありそうな彼女を心配した寅さんは、困った時にはとらやに来いと告げる。
そんな彼女は、布施明演じる新郎との結婚式の途中に逃げ出して、とらやへ駈け込んで来たのだった。
今回のマドンナが桃井かおりで、いつもの彼女ならではの独特なキャラが印象強い。
結婚する事に不安を感じたマドンナは、とらやで身を預け寅さんの世話になる。
最初はマドンナと結婚相手とのお悩み相談的に復縁させようとする寅さんは、時折あるパターンに思ったが、今回は逆に復縁させるよりマドンナに惚れてものにしようとするが…
結局は2人は復縁で、そこでいつものように失恋した寅さんが旅に出るパターン化と思いきや、結婚式の仲人になる寅さん。
ここもいつものパターンとは違う。こういう展開がまた良かった。
その結婚式で「僕は歌が下手ですから」と何度も言いながら、本職の上手すぎる歌を披露する布施明で感動させるのもまた良い。

「ワイルド・スピード/ファイヤーブースト」Fast X（2023年）
主演　ヴィン・ディーゼル　ジェイソン・モモア　
監督　ルイ・レテリエ　
Amazonプライムで鑑賞。
シリーズ10作目。
シリーズ5作目「MEGA MAX」で巨大金庫を奪った時の敵ボスには実は息子がいて、
父を殺された事でドムたちに復讐しようとする。
冒頭に「MEGA MAX」の巨大金庫を車で引きずるアクションシーンが出てくる。
今は懐かしいブライアンことポール・ウォーカーの姿もあっての過去シーン。
その時の敵ボスの息子が「アクアマン」のジェイソン・モモアで悪役。
この本作はアクアマンことモモアの極悪非道な悪役が印象に残る。
この本作で思ったんだけど「実はあの時こうだった」「実は敵だった味方だった」「実は死んでなかった」と、実はこうでしたのオンパレード。
それをやるなとは言わないけど、あんまりやり過ぎるのもどうかと思う（返ってしらける）
このシリーズ、いつしか敵が味方化するパターンも前作までの敵ボスだったシャーリーズ・セロンまでもが味方化する匂いを漂わせるし。
カーアクションに関したら前半のローマでの中性子爆弾を巡ってのアクションは結構面白いが、クライマックスのハイウェイのカーアクションは何か「EURO MISSION」と同じ事やってる印象が…
カーアクションもちょっとネタ切れ気味か？前からそうだけどCG多用が以前にも増してるし。
この本作はラストが中途半端に終わったと思ったら、次作と合わせての2部構成との事。
その割には2時間20分は内容の割には長過ぎ。
全体的に展開が回りくどいんだよね。ドムの息子とドムの弟のシーンもそんなにいらないと思うし。
今回の敵ボスがアクアマンなら、新たに味方側にミスター・ノーバディの娘役でキャプテンマーベルことブリ―・ラーソンが参戦。
と思ったらラストのオマケ映像に、実は生きていたワンダーウーマン（ガル・ガドット）に、ヴィン・ディーゼルと仲直りしたのか？ブラックアダムス（ドウェイン・ジョンソン）までも登場。
もはやマーベルとDCのアメコミヒーロー夢の競演にも思えてきた。

1/1（月）
「男はつらいよ 寅次郎かもめ歌」（1980年）
主演　渥美清　伊藤蘭　
監督　山田洋次　
U-NEXTで鑑賞。
シリーズ26作目。
北海道の江差に来た寅さんは、テキヤ仲間の1人が死んだと聞かされる。
寅さんと親しい仲間だったために、彼のお墓参りで奥尻島へ行き一人娘のすみれに出会う。
頼る者がいないために東京へ上京して、寅さんたちの協力で定時制高校に行こうとするが。
今回のマドンナが元キャンディーズでもある伊藤蘭。
と言っても、今回の寅さんはマドンナに恋するのでなく父親代わりみたいになる寅さん。
やはり定時制高校でドタバタする寅さん。
ある日、そのマドンナが帰ってこないから心配するけど、実は北海道から婚約してた青年と会ってた事で激怒して出ていく寅さん。
いつもなら好きなマドンナにフラれて出てくのだが、今回ばかりは違って娘を思う父親のような印象に思った。
また最後に泣けるのは、定時制高校の先生から寅さんにこんなものを貰ったと、
さくらがみると寅さんが高校入学しようと書いた履歴書だった。
もしかして寅さんはやり直そうと思ってたかもしれない。
そういうマドンナの父親的な感じの寅さんだった。