さて、年の瀬、大晦日である。
来年まで持ち越したくないので、記録しておくが、毎年恒例の競輪グランプリの戦果について。
この時期はグランプリシリーズと称して
12/28 ヤンググランプリ
12/29 ガールズグランプリ
12/30 KEIRINグランプリ
の３つのレースが行われ、今年はその全部を買ってやろうと思った。裏で寺内大吉記念杯競輪というF1開催もしているんだが。
しかし、年末なんやかやと忙しく、大掃除などしていたらすっかり夕方。結局、ヤンググランプリは結果だけみて、ガールズグランプリは予想のみで買わなかった。勝負はラストのKEIRINグランプリのみである。
まずガールズだが、これは日テレで放送の「坂上忍の勝たせてあげたいＴＶ」で観戦。僕の予想だと、今年もまた佐藤水菜と児玉碧衣の一騎打ちとなるだろうと思った。昨年は不慮の落車事故で２人とも不甲斐ない終わり方をしたため、今年こそは、となるだろう。
そうなった場合、僕はやはり碧衣ちゃんである。
水菜ちゃんは、いまや国内女子最強だが、彼女は所詮オリンピアン。自転車競技の世界大会を目指すために競輪の環境を利用しているというガチアスリート。対して碧衣ちゃんは、「金稼ぎたくて競輪選手やっている、オリンピックなど興味ない」と豪語してやまない昭和のギャンブルレーサーの彩のある「男前」な選手である。
俄然、真面目優等生タイプの水菜ちゃんより好感度が高いのだが、蓋をあければ、水菜ちゃんの圧勝であった。
女王レースで、バックから独走態勢のぶっちぎり。２着には同じくオリンピックを目指す梅川風子。碧衣ちゃん、結局、佐藤水菜ににらまれて動けず、最後の直線で挽回を図るも３着であった。というわけで、優等生オリンピアンがワンツーという、なんというのか、競輪選手の敗北を思わせる結果となり、残念である、まあ買ってないからいいんだが。
翌日のスポニチで碧衣ちゃんのコメントをみたら、「あ〜またナショナルチームに負けたわーという感じ」とナショナルチームへの対抗意識をむき出しにしていた。いつかまた、挽回できる日が来るだろう。
なわけで、次は本番のKEIRINグランプリである。
まず、出走表をみてみよう。
�仝点�優作
�∈監Ｘ涜析�
��松浦悠士
�た真�匠
�タ蔀�知広
��山口拳矢
�Ю郷緲詰�
�┸兄涯訴�
��脇本雄太
まーいつものごとくキラ星たちの集まりである。誰が取ってもおかしくないメンバーなので非常に予想がしづらいのだが、とりあえず予想はこう考えてみた。
昨年は脇本無双の１年で、最後までぶっちぎりだったが、今年はケガで苦しみ思うような結果を残せていない。そのため、このメンバーでは厳しいだろう。番手が古性だがこちらは今年Ｇ�気鬘海弔箸辰討�り、まだまだ怖い存在。
並びは、脇本−古性の近畿ライン、新山−佐藤の北日本ライン、清水−松浦の中国ライン、真杉・深谷・山口が単騎。
この中で、先行するのは北日本だが、新山はこのメンバーだと１枚落ちる。佐藤愼太郎の最年長グランプリ制覇の更新も思い入れがあるが、思い入れで車券を買うのはＮＧというのはよくわかっている。というわけで北日本はない。はずす。
深谷は久々のグランプリ。最近すっかり大舞台でみなくなっていたが、ここのまた復活してきたのは凄い。先行力のある自力選手だが、さすがにこの中で１着は厳しいだろう。はずす。
拳矢もしかり。日本ダービー取ったのは立派だが、どうもあれは棚ボタ感が否めない。山口幸二さんとの親子でグランプリ制覇も興味深いが、まだそこの実力ではなかろう。はずす。
そうなると、今年大ブレークした真杉である。なにせ、オールスターを取った後に、競輪祭まで優勝をかっさらった。今年能力が開花した24歳の若武者。実力は本物であることと、単騎ゆえに周りを気にせず思い切り若い体力を活かせる。
となると、あとは近畿・中国のどちらが抜け出すかである。
近畿は先ほども書いた通り、ワッキーが不調。あの驚異的なまくりは不発に終わりそうだが、番手・古性が怖い。仮に脇本不発でも古性は二段ロケットで残りそう。
中国は？清水がかかりが良ければ、案外行けちゃうんじゃないか？清水・松浦コンビはもう何年も連続してグランプリ出場しているが、優勝には恵まれておらず、今年あたり、いっちゃうんじゃないか・・？という感じがする。そうすると、清水か松浦。ただ、清水のかかりが良いという条件であれば、松浦がそこから差せるのは難しかろう。
松浦は僕の好きな選手の１人であり好感度は高いのだが、例年、選手の好みで買うと確実に外すというのもあり、清水１本。
というわけで、
脇本・古性がラスト一周でロングまくりを放つも、終盤ワッキーが失速、そこを古性が抜け出すも、中国勢が怒涛のまくりを放ってくるところを、大外から真杉が突っ込んでくる。
という展開で、
真杉・古性・清水の３人に絞る。
古性が頭を取ることはなかろう、という根拠はないがそこを決め打ちして
２車単�ぁ将 ↓А将 ↓ぁ将Г之茲泙蠅澄�今年こそは取れるぞ！かなり自信あった。
さて、15時頃、京王閣の場外販売におでかけ。開催地の立川に行こうかとも思っていたんだが、この日は地元のお店で忘年会があるので、近場の京王閣で済ませておくことにした。
もうあらかじめ予想は立てていたので迷わず購入。あっという間に発送時間の16時30分。
京王閣に設置してあるモニターで観戦。
グランプリって７周もするから、なんかストレスなのよねー。無駄に長くする必要あるのか？
そうこうしているうちに、赤板のラスト２周。
予想通り近畿ラインが飛び出す。北日本はがズルズル落ちていくのが見えたが、中国は？と思っていたら、なんか黄色いのが見えるぞ？�タ蔀�が近畿を捲ってるじゃんか。おいこれ深谷がいっちゃうのか？真杉は？
と思っていたら大外から青の�た真�の姿が。よーし真杉！いけー！深谷はいらねえぞ！と思いつつ、中国を探すと、真ん中を割って赤いのが見える。あれ？��松浦じゃないかよ！清水は？あれ？いつ差したの？全然わかんないぞ・・と思っている間に、松浦、中を割ってそのまま先頭を走っていた深谷を差してゴール。
深谷がそのまま２着。真杉は外から猛スピードで追走するも届かず３着。
結果、��‐�ァ将ぁ�おいこれ、全く予想してねーぞ！今年も外したじゃんかよ！と思うも結果が出てしまった以上仕方ないのである。
またしてもトボトボおけら街道を引き返す。一緒に付き合ってもらった子供らには、「ごめんな今年もご馳走はなしだ・・」と。毎年同じことを言うのをいい加減、気が重い。
ただ。レースとしては物凄く白熱していて、最後のバックストレッチあたりあゴチャゴチャしていて、全体を見通せていない。松浦が１着を取ったことは、自分のはずれは度外視して良かったんだが、どうして松浦があの位置にいたんだろう？というのが非常に気になった。
そこで、「坂上忍の勝たせてあげたいＴＶ」を録画していたので、振り返りで確認してみた。
最終２角を回ったころに、深谷が物凄いかかりで近畿を追走しているのだが、その瞬間に松浦は清水から深谷に切り替えている。一瞬の判断である。
松浦の勝利後のインタビューによれば、経験上、外側から一気にまくっていくと意外と延びるというのが頭にあったという。
このレースは深谷が非常にかかりが良いというのを一瞬で判断し、深谷の番手について、最後の直線で外から一気に差していくという戦法である。
僕は松浦を尊敬した。結構、大舞台に弱く勝てないイメージがあったが、失敗を経験として蓄積し、もう一歩上のレベルに成長していたということだ。まだ33歳。これからもっと伸びていきそうだ。
真杉は真杉で、大外からの伸びは驚異的であった。ただ、深谷や松浦と比べると、経験から来るテクニックに差が出たということか。
まあ外しはしたものの、今年最後を締めくくるレースとしては、実に面白かった。また来年も競輪の奥深さを楽しもうと思えた。
というわけで良いお年を。
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