お金ではかれない世界がある

　年末ジャンボ宝くじは一等１０億円だ。確率二千万分の一以下。こちら名古屋で先ずは確実にその特等が出る販売所がある。名鉄チャンスセンターだ。地上店と地下街も。
　自分が少年時代は夢の百万円だったよ。お金があれば買いたいものも自由だ。好きなことなんでも出来る。おそらくは。家、車、飲み食い、洋服、金があったら女性にも持てようと自分の慎ましやかな生活に少し気落ちしてたなぁ。労働者は働いた給与しか所得がない。慎ましやかな生活が広がる。
　若いときから金の悩みは続く人生だが、先人たちの言葉が心に残ってる。「知足」だ。最近読んだギリシア哲学者の中には、貧しさに見かねた市民が金をやろうとしたら本気で怒っていた。ほんまかいな^_^。樽の哲学者ディオゲネスにとり金は目障りな存在でしか無い。人生を金の奴隷になりたくない。金への執着は江戸時代の小話でもある。死に際に餅を所望して、四分間を飲み込んだというのだ。寝て一畳、起きて半畳、米は4合半あれば十分。この欲しいと金は最小限度での考えに生涯考えさせられる。
　来年度予算で老人介護費用が占める割合が高い。介護がお金で解決しようとする時代になったのだ。小学生時代、近所で葬儀があったが驚いた。六年以上の長期間に及び奥の座敷で寝たきりの老婆がいたことを知った。嫁さんが食べ物、シモの世話までだ。