◆ 中村 高徳
「1938年（昭和13年）1月、一家の頼りであった八郎に召集令状が届き、四国善通寺第11師団隷下丸亀の歩兵第12連隊に入営した」
「八郎は入営の日に（笠置）シズ子の手を握って『生きて帰れるかどうかわからん、姉ちゃんに推しつけるようで気の毒だが、僕に代わって家のことは、あんじょう頼みまっせ』と言い残して家を出て行った。」
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「服部（良一）は1938年3月から日中戦争で戦う大日本帝国陸軍将兵を慰問するため、サキソホン奏者として中国大陸に渡っていたが、帰国して東京駅に降り立つなり、待ち構えていた原善一郎から、4月27日から帝国劇場で開演する『松竹楽劇団』の旗揚げ興行に、音楽部長・正指揮者の紙の右腕として参加してほしいと頼まれた。」
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「前評判を散々吹き込まれた服部は『どんな素晴らしいプリマドンナかと期待に胸をふくらませた』と期待していたが、服部の前に現れたシズ子は、薬瓶をぶら下げて、トラホーム病みのように目をショボショボさせた小柄な女性で、とても風評通りのスターとは思えなかった。」
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このように「服部のシズ子への第一印象は決して良いものではなかったが、
だが「その夜の舞台稽古を見た服部の印象は全く変わることとなる。
シズ子は『クイン・イザベラ』のジャズリズムにのって、舞台の袖から飛び出してくると、
3cmもある長いまつ毛の目をバッチリと輝かせながら、服部が指揮棒を振るオーケストラにぴったり乗って『オドッレ。踊ッれ』の掛け声を入れながら、激しく歌い踊った。
「その後はすっかりシズ子の才能を認めて『3cmのまつげ』のファンとなった」
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「1941年12月8日の真珠湾攻撃でついに太平洋戦争が開戦、当局による芸能界への締め付けは一層厳しくなった。
シズ子は「ジャズという『敵性音楽』を歌っていたため『敵性歌手』として当局から目をつけられており、ある日警視庁に出頭を命じられ『戦意を高揚させなければいけないとき、アンタの唄はあんまり雰囲気が出すぎて困る。当分遠慮してくれんか』と注意を受けた。」
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「シズ子はこのときを回想して『これは河童が陸に上がったよりももっと惨憺たる気持ちでっせ。こんなみじめなもんあらしめへん』と、述べている。」
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「同じ服部門下であった淡谷（のり子）も濃い口紅とマニキュアを塗って銀座の街を歩いてたとき、白たすきをした愛国婦人会の女性に呼び止められて、『この非常時に贅沢は敵です』と文句をつけられたことがあったが、淡谷は怯まず『これは私の戦闘準備なのよ。ボサボサ髪の素顔で舞台に立てますか？兵隊さんが鉄カブトをかぶるのと同じように、歌手のステージでの化粧は贅沢ではありません』と啖呵を切った」
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「（太平洋戦争開戦直前に）可愛い弟の戦死公報が届き、シズ子は大きな衝撃を受けた。
戦死公報によれば、八郎が戦死したのは太平洋開戦直前の12月6日で、戦死した場所は仏印の陸上から約1�匆�合の海上とされていた。」
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「愛する弟を失って悲嘆に暮れるシズ子に、服部は戦死した弟とシズ子をモデルとした軍歌『大空の弟』を提供し、この『大空の弟』はシズ子が戦時中に歌った数少ない軍歌のうちの一つとなった。」
（上記文章 ウィキペディアから）
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https://www.youtube.com/watch?v=KNKSnpXMTmQ&t=14s
東京ブギウギ（主題歌 ハッピーブギ ＮＨＫ連続テレビ小説）中納良恵 さかいゆう 「趣里」
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https://www.youtube.com/watch?v=lU9sgt5Bx4o&t=2s
別れのブルース 淡谷のり子
https://www.youtube.com/watch?v=O5I9AdsfCXk&t=2s
人の気も知らないで 同上 (1938)
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https://www.youtube.com/watch?v=qQqdcBqJCKw
『大空の弟』 趣里
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[ブギウギ]『大空の弟』フルバージョン オンステージ | 朝ドラ | 連続テレビ小説 | NHK
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◆ 初台 太郎
作曲家・服部良一さんが作詞・作曲した献呈（「奉献」の）曲、生涯たった二曲しか笠置シズ子が歌わなかった、軍歌らしき実在する一曲です。
それも服部家の所蔵庫で、２０１９年にようやく実際の楽譜を発見したものです。
今回氏のお孫音楽家の服部隆之さんがリメイクされています。 …それでようやく恥じ入ったのは、父親が５年徴兵されていたという事実をある研究室で話したときに、バカを言うな戦争は４年間しかなかったとの声と周囲の笑いにかき消され、ろくな反論をしなかったことです（笠置のもう一曲は「真珠湾攻撃」）。
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今回、シヅ子の弟八郎は四国丸亀師団にいて、そこから徴兵された弟の「（戦死した日は）太平洋開戦直前の１２月６日で、戦死した場所は仏印の陸上から約１�匆�合の海上」とあります。
日本人は戦後「米国頭」になっているから、国民の徴兵期間はその倍の「８年間」（以上）あって、１２月８日の「２日前」の１２月６日段階でもう多くの戦死者を出していることすら、念頭に欠けているのです。
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軍歌というよりは、実は反戦歌の想いで服部良一さんは亡き戦死者にへ向けて、創作していたのではないでしょうか。
魂を重ねて歌った趣里さんの想いは、芸術が時を違わず反戦と霊的な光の普遍性を灯し得る事実を示しています。
淡谷のり子のような、動じることがない母性の魂を、たしかにその時代も日本が持っていたことは事実です。
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https://www.asahi.com/articles/ASMC835D3MC8PTFC009.html
ブギの女王の「軍歌」楽譜発見 亡き弟歌う「大空の弟」 ／ 朝日新聞デジタル
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◆ 山崎 順子
「既存の何かとは別のもの」「主流から外れたもの」が、いつの時代でも普遍的な目を人々に与えてくれるのですね。
逆に安易に「メジャー」について、支配権力のボスの目をうかがい「あんな人たち」はと見下しはじめるから、不記載でいいしキックバックは自分の懐へ内緒で入れてよいと、意識がなる。国家のトップへの道（総裁選）も、実のところ金配りの多寡で決めていた。
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選挙での多数派政党の実体が権威主義と揶揄する中央集権国家より、金と仲間内の癒着という点でシステムの届かないところで「独裁」を謳歌するものに実体を変えてしまっている。
群れてみんなでうまく立ち回り、まじめに統制に従った人たちが飢えて死んでいった時代…全体国家の思慮の足りないボスたちが、戦前も戦後も大空のマル、マルマル…をつくっていく。
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すなわち、そこでは戦前の全体主義も、堕落した民主主義も少しも変りがないわけです。
しかも、ズルい最終的な利益享受者がいて湯水のようにそうした者たちに流れる仕組みが、バックにある…。さらに（本来地道な）庶民たちを、なけなしの金を地道さを失わせ、投資、投機、カジノで破産者という奉仕者に無道徳に落とし込む…。
彼女らのミュージック自体が、戦前、戦中、戦後を通した（強烈に感じる人間の底にある本質からの）反逆の「反戦歌」なのですよ。
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◆ 意識 つくろう
「過去」というマーヤを振り返ることが、「汝自身を知る」ことの直接の意味ではありません。過去の執着や詮索自体にあまり意味がないのです。
「汝自身」を介し全体としての宇宙、人間世界、個の現状を知るということー世界を理解する道具として自分を適格に活用できる、魂レベルの純粋な実在する探索子として宇宙の中の「汝」を見る必要があるのです。そうできることで高度で凄い質と価値をもつはずです。
他方「過去」は、同時進行していく貴重な実在記録として、主に時間を超えた世界で執着や詮索を離れて意味をもつものです。つまり、パーソナリティーの生活全体はなん段階にも分かれ、ただの不毛の群衆として、また魂とは別の低位諸体内の本能的良心的反応として、魂エネルギーと接触しつつも魂と荒れ狂うパーソナリティー的生命形態の衝突の苦闘の過渡的段階として、魂エネルギーによる完全統御の最終段階まで発達し続けていきます。
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衝撃的な点は「どれだけ口達者にパーソナリティーについて語ろうとも、大多数の人々は機能するパーソナリティーでない」という指摘がある点です。「過去というマーヤを振り返ること」では足りないという理由ともなるのでしょう。
しかし、統合されたパーソナリティーと霊的な価値観の世界の「方向性を知る」ことは可能です。「過去というマーヤを振り返ること」では足りない理由が分かるのです。
「方向づけ」という旗印の認識さえあるならば、そうした発達が早まり、統御への意欲は増すはずです。
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人を導く政治家や財界、思想、医療、科学、教育、報道者たちといった人々が、少なくてもそうした大きな方向性を知る必要があるのでしょう。善や聖書など多くの啓蒙の書の示す正義、より直線的な整合性のある魂の経路を容易に見出し、歩むことを可能とするはずです。
低位の個々の利己的目的から大半のパーソナリティー生活が、魂と統合性をめざし感情や低位マインドによって荒れ狂う過渡期の苦悩がある。群衆と共存することが、愛とゆとりで「方向性」の間違いなさを確認させる道筋になると思います。
すなわち、子育てと同じく、愛は正しい道筋を確認させ、多様性は、生命すべての共存と同様、方向性を見誤らぬための手立てになる。
「責任感」を持つ、一体の「当事者意識」で（人類は）みな生きています。
「排除したら排除される」。「受容」の意味を、もっと根本から認識すべきではないでしょうか。
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◆ 初台 太郎
ウクライナとガザ地区
ハマスは核を持っているイスラエルへ攻撃を仕掛けた。すなわち、東京ほどの広さの外れの海に面したガザ地区へ核を落とすことは可能だが、それはメタニヤフの念頭にもない。すなわち、核はイスラエルの抑止力とはならない。
プーチン・ロシアは世界一の核保有国だけれど、ウクライナに様々な攻撃を仕掛けてもウクライナの徹底した反撃を受けて一進一退以上の成果は出ていない。
プーチンは戦術核を散らつかせる物言いはしたけれど、その核の行使はしないと言った。すなわち、その核はウクライナの軍勢へのロシアの抑止力にはならない。
日本は安倍首相のときに法改正をし圧倒的な市民や若者層の反対にもかかわらず集団的自衛権を行使できるとした。
安倍新法は、過去の朝鮮戦争やベトナム戦争のとき、名目的三要件で日本は参戦の道を歩むことだ。国会の承諾など後でよい。戦争当時者となれば、なんでも戦時に可能なことはやるしされるのだろう。
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しかし、その前より日本は世界第二位の核保有国の米国の核の傘の下にいる。
平和憲法の下でも日本は自衛権ぐらいはあるし、解釈で自衛隊の存在もその意味で合憲であるは、判例を含む戦後確立した解釈で自衛隊の存在も合憲なことは確定済みなのだ。
だから、安倍新法は名目的三要件で、日本は参戦の道を歩めることを米国にへつらい無駄に押している。実体に即した緻密な論からははずれ、核を持たないからウクライナは侵攻され、核を持たないから台湾も侵攻されてしまうという、まったくずれた論が幅を利かし始めている始末だ。
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イタリアやオランダで極右政党が顔を出し、ドイツでも勢力を伸ばしている。
流れに乗ろうと日本保守党（百田尚樹氏）なども動きだした。ここぞとばかり右派のメディアも活発になろうとしている。
核の抑止力による恩恵はないばかりか、嫌悪や忌避感ばかりの緊張感と一触即発の危機は分けもなく先行する。
無意識に、その戦前のパーソナリティーが自己正当感に浸ろうとしている。
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◆ 初台 太郎
全体の「生命」原理との調和が必要と思う。
「デルポイ（デルフォイ）の神託」の「汝自身を知れ」は、「主観的」なそれは（「客観的」な己の状況を知ることに比べ）至難の業である。
絶えず現象界の「汝」（自他共に）は変化し（「知る」にしても）現実として最先端の一瞬のそれに過ぎない。
特に自分で自分を知ることは意識次元を変えないと困難ではないか？ 対象は原則として主体となれないためだ。
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他のデルフォイの神託として、「過剰の無」、つまり、「過ぎたるは及ばざるがごとし」が残っている…。
現実問題として、意識とパーソナリティーの折り合いが必要になるのではないか。
一歩引いてそれは、無私で客観的に見る能力の鍛錬と、肚（腹）を決めて進む道となると思う。
死以上の鍛錬は存在しないし、仏陀の修行の肚は（終始）その次元だった。
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そこで、とりあえず「汝自身を知れ」を、「二段階」に分ける。
・ 「己の客観的な状況」を知るーその（段階の）壺は「敵を知り己を知れば百戦危うからず」ということになる。太平洋戦争突入時の日本は（理性を欠き）その逆だった。
・ もし「戦うこと自体の意義」を「エホバ」の視点で探求するものなら、（そうした段階の）次元では、「汝自身を知っているか」を即刻「イスラエル」に問わねばならない。あのときの…日本と同じかもしれないからだ。
同じ意識で語ること自体に、無理があると…。
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◆ 意識 つくろう
（現象界は）どう「変化」するかを見ているわけですね。よって、「自分」を「過去」の自分に固定することは、時空の世の「進歩・成長」の特質と離反していき、やがて苦しむことになります。
「いまここ」の「本質的な実在」・「永遠の魂的存在」を捉えられない限り、現象界は「時空」の呪縛の中にあり続けるわけです。
捉えられないために、アポロンの巫女の「汝自身を知る」ことの真意は、段々と質や深みから離脱して、事象界の『孫氏の兵法』レベルの知恵へと変わったのでしょう。
「自分を知る」ことを介して、他の人間と、この世界と、宇宙を知ることが、相応・相似性からメタニヤフ自身が、エホバの御足を拭い浄めるように理解ができたなら、「システムという壁」で封殺するようなことにはならなかったはずです。
同じ意識で、銃弾や殺戮の具を手にとること自体が大きな誤りと思います。
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◆ 佐藤 かぐや
「エネルギーは思考に従う。言葉を語ることで喚起を強力に引き起こすことがある。」
「（人類が今の不完全さから、さらに成長するために、その欠陥の『汝自身へ』注視し外側の、人類がもつ）隠れた不完全さを知的に利用し、戦争という巨大な悪をそのすべての結果と広範囲に及ぶ影響と共に人類に課すことができる強力なフォースについて考えないことが知恵の一部だ。」それは「人類の問題でない。」「善意だけでは十分でない。」
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「病気と死はすべての有機体を構成する原子に生来備わっているものである。」
「病気はとりわけエレメンタル生命が完全な状態を維持する方法であり、自分のものではあるが、転生周期の間は他のすべての自然王国に入魂するものの生命を引きつける力によって、別の指揮下に置かれてきたものを再吸収する能力である。」
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「地球の霊が自らを表現するために用いる原子質量には、再吸収を可能にする『回帰の種子』が常にある。」「何度か『孤立した状態』という表現を用いてきた。」
「（さらに言うなれば、すべての生きた形態の）肉体を条件づけ、個別性と凝集性とを備えさせ、転生している魂の活発さの賦課に反応して、一時的にそれ自体の人生を生きさせるのは孤立のこの特異な様相だからである。」
「一つのタイプのエネルギーは進化的であり、もう一つは退化的である。」
「高位のものは進化的であり、低位のものはその性質において退化的である。衝突を引き起こすのはこれである。」
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