ベートーヴェンの第9、CD では聴いてますが生演奏に接するのは人生初でした。オーケストラのコンサートなんて滅多に行かないくせに日本恒例「師走の第9演奏会」へ出掛けてくのは、いかにも「よく分からずにあり難がってる自称クラシックファン」ですが 笑、まあ一度は聴いてみないと。
場所は、所沢文化センターミューズ。大ホールがほぼ満員でした。
■第1部
・ブラームス
コラール前奏曲
「一輪のバラが咲いて」
・J.S. バッハ
トッカータとフーガ
ヘ長調 BWV 540
オルガン: 原田真侑
■第2部
・ベートーヴェン
交響曲第9番「合唱付き」
指揮・音楽監督:佐渡裕
ソプラノ:高野百合絵
メゾソプラノ:清水華澄
テノール:笛田博昭
バリトン:平野和
新日本フィルハーモニー交響楽団
栗友会合唱団
やはり生音はいいですね。特に第3楽章。緩徐楽章ということもあり、自宅のステレオでの鑑賞ではカットしてしまうこともしばしばなんですが、今回は音の濃密さを堪能できました。
逆に第1楽章は席が28列目とかなり後方だったこともあり、「もうちょっと強めの音だったらな」というのが正直なところ。前寄り過ぎても聴き疲れする気がするので、おそらく15列目付近が個人的にはベストでしょうか。
で、第9といえば、やっぱり合唱が入る最後の第4楽章ですよね。圧倒されました。この交響曲は人類の至宝です。
演奏会の冒頭、佐渡さんが挨拶で「年末の第9演奏というのは、日本人に合っているのかな」と話をされていました。たしかに日本では年が改まるにあたって一年を振り返るし、新年の目標や抱負を立てたり、願い事をしたりします。
そんなこの国の慣習は、第9の曲想に合っていると言えますね。なので、一回はホールで聴いておくべきという判断は間違ってなかったかな。聴き終わって「来年」をより意識するようになりました。
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