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2023年12月09日11:15

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『ゴーストワールド』感想

〜ダニエル・クロウズのカルトコミックを原作に、疎外感を抱えて生きる少女2人の日常をポップかつユーモラスに描いた青春ドラマ〜
〜幼なじみで親友のイーニドとレベッカは高校を卒業したものの、進学も就職もせずに気ままな毎日を過ごしている。そんなある日、2人は悪戯心から、新聞の出会い広告欄に載っていた中年男シーモアを呼び出して尾行する。イーニドは冴えないシーモアになぜか興味を抱き、彼の趣味であるブルースのレコード収集を通して親交を深めていく。一方、レベッカはカフェで働き始め、イーニドとレベッカは次第にすれ違うようになっていく〜<映画.comさんより>

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あ〜、懐かしい、懐かしい。日本初公開は2001年7月28日だったそうです。
私はその頃は英国。でも、今作、観たことある。いつ&どこで観たんだろう・・・。
ともあれ、かなり覚えてなかったので、リバイバル上映、行ってきました。

公式に「2001年、当時は新しい“低体温系”青春映画として大ヒットを記録した」と書かれていたけど、そう、まさに、低体温!
イーニド(ユダヤ系)とレベッカはクラスメイトを毛嫌いして、世の中の大人たちをも冷ややかな目で見ている。
どこかに所属したり、馴染んだりを拒んで、とりあえず、いつも2人でダラダラ時間を過している。

そんな2人のカモになったのは、スティーヴ・ブェミ演じるシーモア。
オタクなレコードコレクター。でも、イーニドはなぜかシーモアに惹かれていく。

※予告編
https://youtu.be/Ty02ycd351U

いい加減ちゃんと働けよ〜。そういう感覚わかんね〜。
奨学金をもらえて大学に行けるチャンスがあったのに、仕事を紹介してもらえていたのに、どれもダメにしてしまうイーニド。
でも、世間からどう思われようと、親友を傷つけることになろうとも、自分が違うと思ったことはしたくなかったのよね。

2人の友情にヒビが入ったり、シーモアに新しい出会いがあったりするところは、ハラハラして、もろ感情移入。

始めのほうに出てくる、路線廃止(not in service)となっているバスをずっと待ってる老人。
皆に突き放されたイーニドは、終盤、その老人の傍らにいた。
そして、エンディング・・・うわぁあああ〜〜〜、うん、最高!

当時17歳だったソーラ・バーチと、15歳だったスカーレット・ヨハンソンがとげとげしくもみずみずしい。
ミルクシェイクを飲むスティーヴ・ブシェミが最高。
製作のひとりに、ジョン・マルコヴィッチの名前あり。
公開当時は、きっと小道具のあれこれも話題になったはず。あんな電話見たことなかった

イーニドは、社会を冷ややかな目で見ているけど、自分に正直すぎただけだったのかも。
エンディングでは、そんなイーニドを応援したくなる、そして、観ている自分を鼓舞してもらえる。

今作は、私も含めて、後悔するような青春(でも、そうするより他の道がなかった)を送ったすべてのアウトサイダーたちに捧げられているんだと勝手に思った。
まだ劇場で観られます。4つ☆
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