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2023年12月06日16:33

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やっちゃん回想録 14-3  解説1 論理がダメな生徒

まずは、14−1の引用を。

> ケース1
単語を覚え、それを自分でつなげて判断している。

それ 本当 アメリカ人 比較する 日本人 甘え 心理 ある 同じ程度

などとして、
「アメリカ人は日本人と同じ程度の甘えの心理があるのは、事実である」
などとするものです。

もちろん、文法を考慮しないのですから、ちょっと本文が難しくなると破綻します。
恐ろしいのは、彼は医学部志望だったことです。
彼の作戦で切り抜けられる英語の長文もあるはずです。
そして、まんまと医者になって、薬のラベルを読み間違えたらどうなるのでしょうか。」

ケース1の人とは、別人ですが、
実際にラベルの読み間違いは起きました。
文法の問題ではなさそうですが、「毎日」と「一日おき」を読み違えて、S医大で抗がん剤で療養していた人が死んだそうです。

随分前の話ですが、「オレが教えたA君だ…」と、英語の先生が落ち込んでいました。だから、印象に残っています。

もちろん、そういうことになっては困ります。
実は、このケースの場合、プラス面もありますが、それは後で述べるとして、なぜ、こういう人が出るのでしょう。

1 成功体験があるはずだ。
中学の時に家庭教師に教わっていい成績をとったなどです。
だから、良く言われますが、最初から一流の人につかないとダメです。
特に音楽や舞踊、日本料理など繊細なジャンルで言われます。

その辺の大学生では、ダメ。(ある上智大生が「目的語は「を」がつく言葉だ」と言っていて、のけぞった覚えがあります。こんなのに習った日には、頭に変な回路ができてしまいます。伸びるものも伸びなくなります。)

2 作問が工夫されていない。
本当にわかっているかいないか…を試す試験でないと。

3 教材があまりにも簡単である。
イヨネスコという劇作家がいます。
ルーマニア人ですが、フランス語で書いています。

日本文学でも、リービ英雄、デビット=ゾペティなど、外国人の日本語の著作があります。そういう人の母国語で作品を書かない理由は様々ですが、
イヨネスコの場合、語学の初級のリーダーにショックを受けたと言われています。

「ぼくは少年ですか? はい。あなたは少年です。天井は上にあり、床は下にあります。」
そういう状況からの逃避が、イヨネスコの場合は不条理劇であって、上記の彼は、単語で全部解決する…ということではなかったのではないでしょうか。

相当忍耐強くないと、日本の中学校では秀才になれません。

このケース1の医学部学生(見事合格)は、日本の教育の問題点の縮図と言えるかもしれません。
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