フィレンツェに韓国料理店がないのか。

図書館で借りた「イヨンエの晩餐」。美人女優のグラビア見たさだった。料理にはさほど興味のない自分だ。「チャングムの誓い」で初めて彼女を知った。まさに韓国を代表する女優さんだ。日本でいうとこの山本富士子か（古いけど）。２４歳で夭逝した夏目雅子を連想する。彼女が今生きていたらと思わず考えてしまう。パラパラめくり文よりも美しい写真に目がいく。
その中で、フィレンツェには韓国料理店がなく名士を呼んでディナーを催す章があった。韓国でグッチの広告をしてる彼女に文化交流の相談だ。快く承諾。当日は市長以下早々たるメンバーでグッチの建物が会場である。本国から料理研究家やお手伝いの若者を二ヶ月前から準備して。意外だった。フィリピンのちょっとした町にも韓国料理店があるのにね。イタリア古都には進出していないとは。もっともダバオにある料理店ではメインは部隊鍋で到底宮廷料理とはかけ離れてる。その名の通り軍隊の飯でインスタントラーメンにごった煮だ。
京都と姉妹都市フィレンツェには一千年の歴史がある。美術品の山だ。建物が荘厳。15年前に旅行した。
　イヨンエの文章から人となりが伝わるものだった。完璧にホスト役をこなしていた。イタリアの貴人らにとり正式な韓国料理は初めて。出されたメニュー開いたら多少は知ってた。だけどこればかりは食べてみなければ味が完璧には分からない。
　ご招待客はこの夜のことは忘れないだろう。
　イヨンエと韓国の魅力が遺憾無く発揮されていた。