【時評】ガザ人道支援：タテマエの会議は、誰も望んでいない

アラブ諸国の本音が透けて見える。タテマエの会議には冷淡だ。
産油国はイランの核保有やイスラム原理主義への支援を止めさせたい。
そのためならイスラエルと妥協する覚悟を決めている。
当然ながら、パレスチナ人の生命よりも、自国の安全が優先する。

イスラム教の国々でも、産油国や経済発展している国は世俗化している。
原理主義者のテロ目標になりたくないから公言しないが、ハマスの壊滅を望んでいる。タリバンやISの消滅も願っている。
原理主義者の排除では、欧米と利害が一致しているのだ。

大衆はハマス支持で盛り上がっているが、支配者のエリートは、この機にハマスが消滅することを企んでいる。
自分たちではやらないで、イスラエルに汚れ役をやらせているのだ。
水面下では、ハマス攻撃を容認していると伝えているだろう。
サウジアラビアはイスラエルとの協議を停止したが、終了とは言っていない。この紛争が終われば、再開するのだろう。外交とは、そのようなものだ。

フランス主催の会議に冷淡なのは、ガザへの人道支援で、ハマスに資金や物資が流れることを嫌っているのだ。
パレスチナ人がどれだけ死のうとも、原理主義者の排除が優先なのだ。イスラエル侵攻の妨げになることには、同意しないだろう。
本音を隠して、どのような言い訳をするのか、楽しみだ。

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■ガザ支援するパリの国際会議　限界にじむマクロン仏大統領の中東外交
(朝日新聞デジタル - 11月09日 19:06)
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