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2023年10月19日23:02

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【時評】自分の国は自分で守る。テロとの戦いはつづく

ハマスはイスラム原理主義のテロ組織。
ハマスの活動資金は、パレスチナから出ている。
だから今回の紛争では、パレスチナ人はまったくの被害者ではない。
欧米や産油国がパレスチナに渡した支援金が、ハマスを巨大化させたのだ。
ハマスを支援したのは、パレスチナの強硬派。反融和派。

サウジがイスラエルとの和解解消を始めるのは、イラン対策。
支援金がハマス経由でイランに流れ、核開発に使われたと考えられている。
世俗化の進む産油国にとって、原理主義のハマスは迷惑な存在なのだ。
産油国が口ではパレスチナに同情し、イスラエルを批判していても、本音は反ハマス。
またハマスを支援し、資金を提供していたパレスチナ強硬派にも、良い感情は持っていない。

本来なら。1993年のオスロ合意で、パレスチナ問題は解決に向かうはずだった。
パレスチナ自治政府の自治能力を確かめ、パレスチナとイスラエルの共存を模索するはずだった。
まず最初に、合意を壊したのは、ヒズボラ。イスラム原理主義のテロ組織だ。
2006年にイスラエル国境を侵犯し、攻撃した。
2007年には、パレスチナの穏健派、イスラエルとの融和派であるファタハが、ハマスとの戦いに敗れ、ガザから撤退。ヨルダン川西岸に拠点を移した。
これ以後、ガザはハマスが実効支配し、パレスチナ自治政府は分裂した。
2014年に統一政府ができ、分裂は解消されたが、イスラエルや欧米はヨルダン川西岸の自治政府を承認。イランやシリア、スーダンはガザ地区の自治政府を承認した。

今回、ハマスのテロから始まった紛争は、戦闘がガザ地区に限定されている。
ヨルダン川西岸のパレスチナでは、抗議デモが発生しているだけで、戦闘はない。
イスラエルとレバノンの国境地帯では、イスラエルとヒズボラが銃撃戦をしているようだ。
戦況から推測すると、今回の紛争はヨルダン川西岸の自治政府、融和派のファタハの黙認のもと、ガザのハマス壊滅が行われると考えられる。
イスラエル、欧米、ヨルダン川西岸の自治政府 VS ハマス、イラン、シリア、スーダンの戦いだ。

最後になったが、病院の爆破は、自爆用爆弾の破裂ではないかと、専門家が指摘していた。
ハマスが病院に保管していた爆弾が、なんらなかの原因で爆発したらしい。
詳しくは解説動画で。
【ぼくらの国会・第609回】ニュースの尻尾「ガザ病院爆破の真相」 2023年10月18日