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2023年11月05日20:19

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エイリアンシリーズを物語の時系列で観た感想

ネタバレ注意。

急に思い立ってエイリアンシリーズを時系列に沿って観ることにした。

スピンオフ作品のプレデターと闘うものを除くと6作品だ。
すべて以前鑑賞済みのものだ。
まず西暦2089年を描いた『プロメテウス』から観た。
制作された順番としては5番目だが物語のストーリーはここから始まっている。人類誕生の謎を描いた作品だ。

毎回同じことを言っている気がするけれど、この『プロメテウス』という映画ほど凄い作品はないと思った。
テーマが人類の創造主であり、しかもそれが神でなかったとしても、人類は神を信じ続けるだろうと、何故ならそれが人類を幸福へと導く方法だからと、リドリー・スコットは言いたいのだと思った。

『エイリアン コヴェナント』は展開が速過ぎて前作『プロメテウス』のようなSFの命とも言うべきセンスオブワンダーを感じられなかった。
これはもうアクション作品と言うべきだろう。
どちらも同じリドリー・スコット監督作品なので監督の意思でそのように作ったのかも知れない。

エイリアンシリーズの物語としての時系列では『エイリアンコヴェナント』に続く3番目の『エイリアン』は、コヴェナントが2017年に作られたのに対して1979年の作品。

コンピューターや電子機器の描かれ方がどうしても古臭い。エイリアンもCGなどではなく実際に造形されたもの。やっぱりリメイクを期待してしまう。

『エイリアン 2』はリドリー・スコットに代わってあの『ターミネーター』のジェームズ・キャメロンが監督をしている。それを物語るように『エイリアン』がSFホラーと呼ぶべき内容であったのに対し、こちらは典型的なバトルアクションの印象だ。
それもキャメロン監督お得意の、絶望的な敵と闘う物語だ。
『エイリアン』で委縮した気持ちが一気に奮い立つ。爽快だ。

『エイリアン 3』はデイヴィッド・フィンチャーが初めて監督を務めた作品であることが調べて分かった。

更にシガニー・ウィーバーが主演の他にCo-Producer(プロデューサー補?)としてクレジットされており、調べると監督のデイヴィッド・フィンチャーに助言したり、どちらかというと反対意見を言う場合が多く、対立していたことがわかった。

内容は『2』では人間側も強力な武器を持っていたのに対し、こちらは囚人惑星で起きた出来事のため武器らしい武器は何もない中で成体となった1匹のエイリアンから逃げ回るという、さながらサスペンスの様相を呈していると感じた。

次の『エイリアン 4』は前作『3』の評判が良くなかったためシリーズが終了する可能性があった中で新しい物語設定を主演のシガニー・ウィーバーも気に入ったなどの事情があって製作されることとなり、副題が「復活」となっている。

監督はジャン・ピエール・ジュネというフランス人で私はよく知らない。

前作と同じように主な登場人物が犯罪者という設定やSFというよりアクションの色合いが強くて個人的にはあまり好きではない。

もしかするとリドリー・スコットもそういうところに納得がいかずに『プロメテウス』を作る気になったのかも知れない。

最後に、どうやらシリーズは更に続くらしい。
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