最近緊縛を始めた人が多いので、改めて書きたいと思います。
私が原稿を書き出演&監修した「いますぐデキる!しばり方マニュアル『リスク回避編』(三和出版)」でも話している様に、後手での胸部縛りで事故が多く起こる部位は、(胸部の上と下に回す二の腕に掛ける縄で、ここはグランドで縛っても位置やテンション等が原因で事故が起こりやすい部位でも有ります。
ましてや受け手の体重が掛かってしまう吊りは益々危険率が高まります。
そして、最も事故率が高いのが「展開(吊った状態で色々は形に転換する事)」です。
元々展開は高度な技術ですが・・、展開は受け手の体重がそのままダメージの素になるので、体重分散やテンションが難しく、また「縄ズレ」を起こし易くなります。
そして、縄ズレが起こるからとテンションをキツメにする人もいて、重症化している人もいます。
また、展開中の縄ズレの修正も殆どの人がしないというか、目が行かない場合が多く有るようです。
そして事故をすると、皆さん自分の技術面は意識するのですが・・、原因には心的部分での事故の原因がベースに有るのです。
特に「実力以上の技を使う」や「自分の実力も考えずショー等で観た事を行う」行為も心的原因です。
つまり、高度な技術を学ぶ内に、受け手を見て感じて縄を走らせたり思いやるを忘れ、また基本を疎かにした事が原因となる事が多く有るのです。
詳しい分析や技術論はまたの項にしますが・・・、色々なスポーツや武道などでもスランプに陥った時、プロでも基本を思い出し大切に再構築し見直したりします。
これは緊縛でも言える事です。
また、武道では心技体が大切と言われますよね。
緊縛を嗜む人には、特に技術と心は表裏一体であるとの認識を新たにして欲しいと思っています。
心と技術の乖離現象こそが非常に危険なのです。
縛り手の方は、是非ご一考下さい。
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