勝武士さん“初っ切り”での勇姿 公開した相撲協会に「粋なはからい」の声
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大相撲九月場所九日目、前日に総崩れだった三大関は、貴景勝が初顔合わせで前頭五枚目に番付を上げた豪ノ山を突き倒しで一蹴、霧島も前頭四枚目宇良を押し倒しに仕留めてそれぞれ六勝目を挙げた一方、結びの一番の新大関豊昇龍が物言いの末新関脇琴ノ若の小手投げに屈して六敗目を喫しました。
さて、先場所の覇者である新大関豊昇龍ですが、今日は今場所初めての大関と関脇の一番となった琴ノ若が相手。琴ノ若に上手を切られて左を差して青房に出て、有利な体勢を作った豊昇龍でしたが、土俵際で琴ノ若が小手に振って豊昇龍の脚が伸びきった形で倒れ込み、両者土俵下に。立行司の41代式守伊之助が迷った末に豊昇龍に軍配を上げるも物言いとなり、協議の結果、「豊昇龍の足が返っていた」と行司差し違えで小手投げで琴ノ若の勝ち。三連敗の豊昇龍は六敗目、角番の貴景勝と霧島が脱出まであと二番となったのと対照的に、豊昇龍は来場所角番まであと二番。先場所までの生きの良さを感じさせる豊昇龍はどこに行ったのか、勝ち方を忘れてしまったのか、と、心配になりますね。
さて、一昨日、昨日と連敗して三敗に後退した、貴景勝ですが、今日は埼玉栄高校の後輩で小学生の頃からその相撲を知る前頭五枚目の豪ノ山が相手。同じ押し相撲で強烈なぶちかましで成績を上げたこの若手相手に、立ち合い激しく頭で当たり合い、回転の良い突っ張りを何発も繰り出して先手を取ると、一気に前に出て豪ノ山が引いたところを土俵下に飛ばしての突き倒し。大関の矜持、そして高校の先輩の貫録を見せつけた一番でした。
この一番で敗れた豪ノ山について、スポーツ報知に解説記事を執筆する尾車親方(元大関琴風)は「負けてアッパレの豪ノ山」と評し、「真っ向勝負での黒星。いいじゃないか。目先の勝ち星より遙か遠くの成長である。武隈親方(元大関豪栄道)のお弟子さんだから変化して勝っても、何の徳も得られないことは理解しているだろう。大関の強い当たり。二の矢、三の矢の突き押しを胸で受ければ、自分の現在地がわかる。稽古場に帰って、大関に当たり勝つにはどうしたらいいのかという指針も立てやすい。豪ノ山は上を目指せる力士。大関に立ち向かって負けた経験は必ず生きる。」と健闘を称えながら、次への課題を冷静に見出す努力を怠らないよう、提言していましたが、敗れてまだ三敗、明日は前頭十一枚間ながら元大関で3度の優勝経験がある御嶽海が相手。どんな土俵となるか、注目です。
さて、賜杯レースですが、一敗で主導する帰り入幕の前頭十五枚目熱海富士は前頭十枚目の金峰山を寄り切りに退け、前日に通算700勝を挙げた前頭七枚目の高安も前頭八枚目の琴恵光を寄り切りで制して、揃って一敗を守って勝ち越し。二敗力士のうち、前頭十六枚目の剣翔が御嶽海を送り出しに仕留めた一方、六連勝中だった関脇若元春が大栄翔との関脇同士の一番で押し出しに、前頭十三枚目妙義龍も前頭十四枚目琴勝峰の上手投げに屈し、賜杯レースの一番手と二番手に役力士がいない展開となりました。ちなみに、大関貴景勝、大関霧島、関脇若元春、豪ノ山、北勝富士、阿武咲、遠藤、妙義龍の8人が三敗に並んでいます。
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