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2023年09月10日16:25

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因果応報

祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。おごれる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。たけき者も遂にはほろびぬ、ひとへに風の前の塵に同じ。

ジャニーズ事務所の会見をテレビで見ていたら、久しぶりに中学校の国語の授業で習った「平家物語」の一節を思い出してしまった。でもこれは一つの会社の命運というよりは、今まで芸能界という伏魔殿の上にズブズブでもたれあってやってきたテレビの地上波、大手メディアの終わりの始まりという気がするけどね。

おみねという女はたぶん、口からで任せに長けていて、その場その場で相手を納得させるだけの嘘がつけるのだろう。ある意味で、それは優れた商人の証でもある。しかし、ついた嘘に実がなければ、それは本人の心には残らない。だから食い違う。

どんな巧みな嘘つきでも、無から嘘をつくることはできない。金平糖の芯に芥子つぶが要るように、ちっぽけな真実を嘘で固めて、初めて作り話ができあがる。(宮部みゆき著「日暮らし」より)

まあそういうことで、キッシーの政権も、バイデンの民主党政権も、お隣で不動産バブルが崩壊したプーさんの政権も、ロシアも北朝鮮もこれからどんどん崩れ去っていくとは思うんだけど、それが果たして自分の目の色が黒いうちに見れるのか、見れるにしてもこっちに実害はないだろうなとか、ふと考えてしまう。

うちの会社でもすでに風前の灯火だろ、気がついてないのはお前だけだよって哀れな奴がいて、答えは半年もしないで出るとは思ってるんだけどね、こっちは自分にも多少は実害ありなので困っているところではある。

今週の映画は「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」(監督:ダニエルズ(ダニエル・クワン&ダニエル・シャイナート)/出演:ミシェル・ヨー)を観ました。生活に追われるごく普通の中年女性が、マルチバースを行き来し、カンフーマスターとなって世界を救うことになる姿を描いた異色アクションエンタテインメント。

なにがなんだかよくわからないけど、ともかくすげー映画、という感じ。「マトリックス」的要素が満載なのだが、テーマはあくまで“家族愛”という、見ようによっては自分たちさえよければ他はどうでもというチャイナ的傲慢さか、という意地悪な見方もできるけれど、まあそれはどの国もお互いさまではある。にしても第95回アカデミー賞で作品、監督、脚本、主演女優、助演男優、助演女優、編集の7部門を受賞って、それはないよなという気はする。もう本当、アカデミー賞って全然おかしくなっちゃってるね。

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