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2023年09月09日15:06

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君たちはどう生きるか

 宮崎駿監督が2013年公開の「風立ちぬ」以来10年ぶりに世に送り出した長編アニメーション。ベルリン国際映画祭金熊賞、米アカデミー長編アニメーション賞を受賞した「千と千尋の神隠し」をはじめ、スタジオジブリで数々の名作を世に送り出してきた宮崎監督が、「風立ちぬ」公開後に表明した長編作品からの引退を撤回して手がけた。宮崎監督の記憶に残るかつての日本を舞台に、自らの少年時代を重ねた、自伝的要素を含むファンタジー。

母親を火事で失った少年・眞人(まひと)は父の勝一とともに東京を離れ、「青鷺屋敷」と呼ばれる広大なお屋敷に引っ越してくる。亡き母の妹であり、新たな母親になった夏子に対して複雑な感情を抱き、転校先の学校でも孤立した日々を送る眞人。そんな彼の前にある日、鳥と人間の姿を行き来する不思議な青サギが現れる。その青サギに導かれ、眞人は生と死が渾然一体となった世界に迷い込んでいく。

宮崎監督が原作・脚本も務めたオリジナルストーリーで、タイトルは宮崎監督が少年時代に読んだという、吉野源三郎の著書「君たちはどう生きるか」から借りたものとなっている。主人公の少年・眞人役の声は、映画「死刑にいたる病」などに出演する若手俳優の山時聡真。そのほかの声の出演に菅田将暉、柴咲コウ、あいみょん、木村佳乃、木村拓哉、大竹しのぶ、國村準、小林薫、火野正平ら。作画監督は「新世紀エヴァンゲリオン」シリーズで知られる本田雄、音楽は宮崎作品を支えてきた久石譲、主題歌は米津玄師の書き下ろし新曲「地球儀」。タイトルとポスター1枚が発表された以外、映画の内容やキャスト、スタッフの情報なども明らかにされず、一切のプロモーションが行われないまま劇場公開を迎えるという異例の展開で話題を集めた。(映画.comより)





<2023年8月27日 劇場鑑賞>

 不思議な映画でしたね。原作本との関係はないようで、話は宮崎氏のオリジナルのようです。病院の火事で母親を失った少年の、その後の不思議な体験を描いたもの。父は母の妹と再婚し、紹介されたときにはすでに新たな母親は、父親との子供を妊娠していました。今ならかなりショックかも。でも、戦争当時はそれほど珍しいことでもなかったのかもしれませんね。

 しかし、母の家系は意味深で、なにか特殊な血筋だったようです。その血を引く主人公の少年は、その血に恥じないほどの聡明さを発揮しながらも、異次元の体験を繰り返してゆきます。

 あるいは、すべて少年の想像(あるいは妄想)だったのかもしれません。大人になるために、あれほどの妄想を描かなければならないのであれば、すべての子供たちの世界はかなり混乱するとは思いますが、でも才能ある少年には、そういう世界が見えるのかもしれません。私はそんな経験ないですけど。

 映画ですから、ファンタジーとして見るにはよくできた作品だったと思います。絵もきれいですし。ただ、出て来る年配女性がすべて「湯ばあば」みたいな気持ちの悪い老女ばかり、というのはどうなんでしょう。しかも、今回はいっぱいいるし。若い女性はあんなに美形に描いてあるのに、そこになにか意味はあるのでしょうか。
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