以前ブログで書いたもう一つの昭和の短編漫画は見つかりません。
女子高生と女子大生と、大学生の彼氏との恋愛を描いた漫画です。
それで思い出したのですが、確か大学生の男子は親戚の子と同じ名前だったと思うのです。
そして女子高生は聖子(字が違って正子だったかもしれません)でした。
当時松田聖子が人気絶頂でしたがあまり似てなく、大きな髪型が特徴で体は女の子としては大きく、性格は甘えん坊でした。
まるで大きな蘭の花が咲いているかのようでした。
彼氏とつきあいだしたものの、やはり大学生の彼氏から見れば女学生の彼女は子供で、彼は迷いだしていました。
大学のキャンパスを歩いていたら、最近出ていないサークルの女友達から声をかけられる。
まるで大和撫子のような美しい日本美人です。
こんなやりとりがあった「高校生の彼女はどうしたの」「会ってないねしばらく」「ええじゃああれから関係は進んでないの?」「進んでないね最近は」そして大学生の女の子は「へえ・・・」と意味ありげな視線を向ける。
男はむくれて「そんなことで暗いんじゃないぜ」と言う。
「ねえ、これから彼女に会うの」「会わないよ別に」「講義は?」「講義ももうナシ」「じゃあこれから暇なんだ」「うん」「じゃあさ・・・」「あたしの家に来ない?」・・・彼氏は誘う女性を見て警戒する、彼女は「ちょっとお」「久しぶりに会ってゆっくり話したいと思ったのに、そんなに警戒しないでよ。」と言い、男は「や・・・ごめん」と照れる。
彼女のアパートに到着し「ここも久し振りだなあ」「1年ぶりよ」「そんなになるかなあ」「なるわよ、〇〇先輩としたコンパの時以来だもの」「あれからそんなになるのか」と話し、軽くビールを飲みながら話す。
その時にふすまに隠れて、彼女がファンシーケースの前で着替えをしていて、ブラジャー姿がわずかに見えるのが、当時の私には「大人のお姉さんだなあ」と思った。
彼女もだんだんリラックスしている、彼女は聖子とのことを聞いて「やっぱり女子高生とつきあうって大変なんだね」と話す、女子大生の名前がどうしても思い出せない、彼氏は「君はつきあっている男いるの」「いないわよ、本命だった君が別の子とつきあいだしちゃったから」と話す、そして「酔ってきちゃったみたい」と話す。彼氏はびっくりする、そして決断して「君がそう言うのなら俺も言うけど、俺一年前までは君のことが好きだったんだ。」と言い「テヘッ、俺も酔ってきちゃったよ」と話す。
告白しあって、彼は急に居心地が悪くなり「帰るよ」と言い玄関に歩きだす。
彼女は追って「足元が危ないよ、送っていくわよ。」と言うのを、彼氏は制して冬の寒い夜を帰っていく。
彼女は1階まで降りて行って彼氏を見送る。
彼女は知った、実は1年前まで相思相愛であったこと、気に入っていたのにチャンスを逃してしまったこと。
そして今はうまくいっていないものの、今の彼には高校生の彼女しか心の中にはいない。
彼女は悲しかった。
彼女は少し小柄な日本風の美人、大人の女性の魅力というのなら聖子を圧倒する。
大学生の男と女が感情をぶつけあった寒い冬の夜だった。
最後に部屋にいる聖子ちゃんが出てきて「◯◯くん、どこに行っちゃったんだろ」とさみしそうにむくれている。
純粋で無邪気そのもの、そして彼氏を心から信じていた。
たしか秋田書店の文庫で読んだ。
絵は上村一夫さんの「同棲時代」みたいな感じでした。
この作品は私に大学生活への強烈なあこがれを巻き起こしました。
大学生っていいなと思った。
そして、どんなことがあっても大学に行きたいと思いました。
「丹波哲郎の大逆転」と違い、シリアスな漫画です。
けっこう思い出したのですがまだ見つかりません。
これも、幻の作品なのかもしれません。
私に大きな影響を与えた作品。
何とか見つけたいです。
あの絵は上村一夫さんに似ていたなあ、確かに。
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