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2023年07月13日13:22

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八甲田スキー場

今回は青森県の八甲田スキー場に伺った時の記録です。
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紛らわしいのですが、このエリアには八甲田国際スキー場と八甲田スキー場の2つがあります。
どちらともスタート地点はほぼ同じ。
八甲田国際スキー場は1000メートルぐらいのペアリフトでゲレンデにアクセスして普通に滑れるスキー場、八甲田スキー場は約2500メートルのロープウェーで山頂まで登ってそこから滑り降りることもできる自然の山といった感じです。
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20分に1本の頻度で出発するロープウェーに乗って約10分で八甲田山田茂萢岳山頂にアクセスできます。
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ロープウェイに乗っている間にどんどん雪深くなっていきます。
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山頂駅の標高1314メートル。
山麓駅でも標高660メートルあるので結構な標高差で、その間を2500メートルのロープウェイで一気に移動できるのです。

山頂駅を出た瞬間、目の前には異世界が広がります。
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真っ白な地面と青い空、そして特徴的なのはモンスターと呼ばれる樹氷ですね。
山の中腹部ではまだ樹氷は木の形をしてますが、山頂部では全然木に見えない形状でインパクト抜群です。
お客さんの大半は樹氷を見に来た観光客でロープウェーでそのまま下山しますが、今回はスノボしながら下山しました。

このスキー場にはフォレストコースとダイレクトコースの2つのコースが設定されています。
それ以外にもこのスキー場には戻れませんが、山麓部に下りられるツアーコースというのもいくつかあります。
そちらは入山届が必要だったり帰りの車の手配が必要だったりと通常の滑走とは違う遊びになるので今回は見送り。
正式なコースを滑らせて頂きました。

八甲田山といえば樹氷が所々見えるオープンバーンを爽快に滑走するムービーとかありますが、ああいうのはバックカントリーでアクセスした超上級者がやるイメージムービーであり、正式なコースではそういう滑りはできません。
フォレストコースの出だしはあのモンスターの中、木と木の間を滑って行きます。
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特に山頂部では陸奥湾もしっかりと見えます。
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よく見るとその奥に北海道らしき陸地も見えていますね。

普通のスキー場と違ってコース的な整備は一切行われていないので、目印のオレンジ色のポールもしくは木々に結ばれたリボンを追いながら滑ります。
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この目印を見失ったらコース外だと考えてください。
意図せずコース外に出たらすでに遭難しえるスキー場なので、すぐに板を脱いで元来た道を目印が見えるまで戻らないと危ないです。

山の下の方に下りていくに従って樹氷の付き方が落ち着いていき、最後の方は普通の木々になっていきます。
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そして普通に車道の横を通って山麓駅に戻ることになります。
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基本的にはツリーランコースですね。
普通のツリーランと違うのは、ここは限られた狭いコースを大勢が滑るので雪面が荒れていてウェーブかスラロームになっている箇所が大半というところでしょうか。
気持ちよく滑れるところはほとんど無く体力を削られるような一本道コースですが、それでもおつりが来るぐらいの眺望と異世界感が楽しめます。
標高が高いためか3月にもかかわらず、雪もまだ生きていましたし。

ダイレクトコースはフォレストコースよりももうちょっと滑りやすいですが、ここもやはりポールで区切られたエリアだけを滑るととても狭いです。
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少なくともボーダーがターンできるような広さはないです。
両サイドには無限に良質な脇パウが広がってますが、そっちに行くと戻れない可能性があるので自分は遠慮しました。
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ここでサイドに入っていける人なら滑りも楽しめる自然のままのスキー場となるでしょうね。
何本か滑走痕もあったので、地形を分かってて入っている地元民もいるのかな。
基本的にはガイドと最終的にハイクアップして戻る覚悟がなければコースアウトするべきではないと思います。

フォレストコースが陸奥湾が綺麗に見えたのに対し、こちらのコースは八甲田の山々や岩木山を見ることができます。
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そして途中からは八甲田国際スキー場に流れ込めるのでそこからは一気に滑走が楽になりました。
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尚、国際スキー場のリフトにはロープウェイの乗車券では乗れませんので注意は必要です。

コース外のオープンバーンまでアクセスすればきっと気持ちよく滑走できると思いますが、自分はこのスキー場は最大限の警戒心を持って挑むべきだと思っているので遠慮しました。
実は14年前このロープウェーに乗ったことはあるのですが、その時山頂部は雪で視界不良だったためそのままロープウェーで逃げるように下山したことがあるからです。

10年以上リベンジのタイミングを狙っていましたが、ちょうど快晴だったのでフル装備で今回挑み、無事下山できました。
快晴+フル装備が自分の最低限の条件でした。

携帯の電波も届かない箇所が多いですし、土地勘がない人や初中級者が下調べ無しで近寄ると快晴時ですら危険なスキー場であるといえます。
戦前には行軍訓練していた日本軍がこの山で集団遭難して大勢の死者が出たこともあるらいしいです。

特に視界不良時は遭難しても全くおかしくないので、ロープウェー下山も選択肢となります。
この山で迷っても捜索隊が見つけてくれる可能性はかなり低いでしょう。
長くなりましたが本当に遭難しえるスキー場の一つですので、このスキー場を勧めたいのは一般的なスキー場に飽きた上級者、ツリーラン経験豊富な方、土地勘があるバックカントリー好きな人などでしょうか。
快晴時なら最高の眺望が約束されていますので、滑らなくとも景色を見に行くだけでも十分に価値があると言えるでしょう。


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