22年
日本
監督:三宅唱
主演:岸井ゆきの
100分
嘘と愛想笑いが苦手で、生まれつき聴覚障害があるケイコ。
彼女は再開発が進む下町の一角にある小さなボクシングジムで日々鍛錬を重ね、プロボクサーとしてリングに立ち続けるが、身を案じる母親からは反対されていた・・・。
正直期待値が高すぎて、それを超えては来なかった作品。
でもほとんどセリフなしで主人公ケイコの内面を、感情の機微に至るまで表現していた岸井ゆきのはさすがの大熱演。やさぐれた表情もたまらんかった。
ファイトシーンも泥臭くて良い。カッコ悪いのがカッコイイ。
ただもっと尺を見たかったかな。
1ラウンド丸々見せてもよかった。
ストーリーはとても薄味。
だからこそ日常を丁寧に描写していて、さながらセミ・ドキュメンタリーを見ているようだった。
個人的なハイライトは、三浦友和演じる会長と鏡の前で並んでシャドーしているシーン。
堪えながらも零れる涙にぐっと来ました。
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