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2023年06月26日08:44

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五月の読書日記

 気候のせいか痰がうまく切れずになんとなく怠いふらふらすることはあるのだけど、なんとなくゴロゴロしている怠惰な私。
 紫陽花の花が盛り。三重県の山の中に住む友人に「紫陽花は咲いてもかたつむりを見ないのよ」と言ったら「そんなもんうじゃうじゃおるで」といわれた。うじゃうじゃはちと困る。
 古くなってほつれてきたPCの部屋に敷いてあるじゅうたんを変えた。足触りがよい。「空が飛べるならもっと高くても」と言う冗談は店主に通じなかった。店主の話では、最近キリムが高くなってしまって、と言っていた。段通のような厚い絨毯はいまは流行らないとか。私の部屋の段通買い替えようかな?ボケーっとした顔
 そう、植えた朝顔が早くも咲いたよ。いまのところ、他の株には、花の蕾が付いてないけど。咲くかな?
 さて、借りた本から
○任侠楽団 (中央公論新社)今野 敏著:義理人情に厚いヤクザの親分・阿岐本雄蔵が今度再建を頼まれたのは公演間近のオーケストラ!?ヤクザということがばれないように、コンサルティングの社員を装う代貸の日村は慣れないネクタイを絞めるだけでもうんざり。この中で、団員同士のいざこざもありごたついている最中、招聘した有名な指揮者が襲われると言う事件が怒る。苦労性の日村、ポジティブシンキングの親分。いつもながら安心して読めるお話。
○不思議の国の猫たちCATS IN WONDERLAND (Gakken)仁木悦子著, 編集:生涯、猫を愛した「仁木悦子による本邦初の猫文学アンソロジーを待望の復刊! ミステリー、SF、童話、純文学、落語、漫画の各界の豪華執筆陣による、ミステリアスな12匹の猫の物語。この中では芥川龍之介の「お富の貞操」という話は猫を探せといわれた下女の話だが、時代背景がつかめないせいかよくわからなかった。まあ、猫好きではないので分からないのかもしれない。
○もえる! いきもののりくつ(ソフトカバー)中田兼介:どんなに奇妙に見えていても、調べてみれば、そこには生きる「りくつ」が通っている。つまり、いきものたちは皆、自分なりのやり方で合理的なのだ。と主張する蜘蛛が専門の動物行動学者の本。短いエピソードが81も。専門以外のこともよくご存知、そしておもしろい。目
○赤ずきん、ピノキオ拾って死体と出会う(双葉社)青柳 碧人著:前作「赤ずきん、旅の途中で死体と出会う」の赤ずきんにピノキオと言う相棒ができる。「白雪姫」「ハーメルンの笛吹き」「三匹の子豚」世界のみんなが知っている童話をベースにした連作本格ミステリ第二弾。ぶりっこ性悪な白雪姫や全員ぶりっ子の三匹の子豚など、私が密かに思っていたことでもあり面白い。
○猟犬探偵 (光文社文庫)稲見 一良:小気味良いハードボイルドを読みたくてこの本を予約した。〈竜門猟犬探偵舎〉に奇妙な依頼が舞いこんだ。動物プロダクションから傷ついた一頭のトナカイとともに一人の少年が失踪、その行方を追ってほしいというものだった。竜門卓(たく)は相棒の猟犬ジョーを連れ、その臭跡を辿りながら有馬の山中へと分け入る。竜門とジョーのバディぶり。弱い者には優しく、威張っている者にガツンと言わせる竜門。ハードボイルドってこうじゃなくっちゃね。古い本だけど古さを感じない。早逝がが惜しまれる作家なんだよな泣き顔

 購入した本の一部
●我、過てり(ハルキ文庫) 仁木英之著:武田信玄を三度退けた男、村上義清。豊臣秀吉にも怖れを見せなかった東北の雄、伊達政宗。狒々退治で勇名を轟かせ、講談にもなった伝説的豪傑、岩見重太郎(薄田兼相)。鎮西一と称された英雄、立花宗茂。強大な敵を前に、一度は勝利を掴んだはずの戦国武将たち。だが彼らは何かを過り、敗北した。意外にマイナーな武将もとりあげてある。勝敗は時の運とは言え、それが命にもかかわる時代だった。
●室町妖異伝あやかしの絵師奇譚(新潮文庫) 三好昌子著:異界が見える絵師土佐光信は、都の空に不気味なひび割れを見た。そんな折、妻が囚われの身に。光信は心優しき友箕面忠時や、不思議な女“つづれ”の力を得て、見えざる戦いに挑んでいく。幽鬼が群れ、地上に慟哭が満ちた時、謎の神獣が姿を現した。壺の中にいる妖。鬼滅の刃の玉壷という鬼が脳裏に浮かんでくるけど、もっと神さびた方。
 
 単行本で読んだ本が文庫にもなっていて「烏百花 白百合の章(文春文庫)阿部智里著」:ご存知八咫烏シリーズ。「ヴィンテージガール 仕立屋探偵 桐ヶ谷京介(講談社文庫)
川瀬七緒著:ややスーパーマン的になって来たとはいえ、珍しい分野の探偵モノ。  

 文庫本では、財布をお取り出したくなる本が文庫には少なかった。次の月に期待しよう。
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