mixiユーザー(id:12923117)
2023年06月21日09:51
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『渇水』感想
〜市の水道局に勤める岩切俊作は、水道料金を滞納している家庭や店舗を回り、料金徴収および水道を停止する「停水執行」の業務に就いていた。日照り続きの夏、市内に給水制限が発令される中、貧しい家庭を訪問しては忌み嫌われる日々を送る俊作。妻子との別居生活も長く続き、心の渇きは強くなるばかりだった。そんな折、業務中に育児放棄を受けている幼い姉妹と出会った彼は、その姉妹を自分の子どもと重ね合わせ、救いの手を差し伸べる〜＜映画.comさんより＞
この予告を劇場で見た時、ピンときました。
主人公が水道料金を滞納する家庭の水を停める業務（＝停水執行）に就く市の水道局職員っていうところが、もう、興味をそそるというか。
仕事とはいえ、日々感情が揺さぶられることが容易に察せられる。
原作は、作家・河林満の名編「渇水」。
1990年に発表されたこの作品は文學界新人賞を受賞し、芥川賞候補にもなった。
だが、河林満さんは、58歳で脳出血により亡くなったという。
観始めて、すぐに、この原作の素晴らしさが伝わってきた。
さて、あとは、いかに、描写されていくか・・・。
ですが・・・まず、父親が出て行った（子どもたちにはスエズ運河に行ってると告げている）姉妹の母親にまるで共感できなかった。
とんでもない育児放棄。優しい表情も見せるけど、やってることは、最低すぎ。
で、主人公の岩切。人物像はいいのだが、妻との関係がイマイチ分かりづらい。
妻「たまには３人で一緒に寝ましょうよ」
岩切「いや、タバコ吸っちゃったし（臭いが残ったままだから）やめておく」
っていうシーンがあったけど、実際、何が原因で妻子と別居になっちゃったの？
停水執行っていう仕事が、岩切にかなりのストレスを与えてた？
岩切は親から大切に育ててもらえなかったという過去がある。
怪我しても、心配されるよりも、面倒がられた。
欲しかったおもちゃ（拳銃）も買ってもらえなかった。
ゆえに、父親となった今も、子供との接し方がわからないっていうことなのか？
様々な事情で水道料金を払えない（払わない）人々のシーンはどれも興味深かった。
※予告編
https:/
『渇水』というタイトルは、もちろんダブルミーニングで「雨が降らずに水が枯れること」という文字通りの意味と、心の渇きを意味している。
親からネグレクトされている姉妹。妻子とは距離を置かれている主人公。
ハイライトは、岩切の水テロ（←この言い方、なんか嫌いだけど、誰かがこう書いてて、まあ、分かりやすいちゃあ、分かりやすいので、使わせてもらいました）。
「太陽は無料（タダ）なのに、どうして水はタダじゃないの？」
森の中で、勢い良く流れる川の水をじっと見つめていた岩切の精一杯の抵抗。
自分だって、苦しい人たちを更に苦しめるために、停水してるわけじゃない。
タダにできるものなら、してあげたいんだよ〜〜〜〜〜。
エンディングは、原作とは異なる結末にしたということ。
つまり、小説では・・・いたたまれないことに？
エンディングのモヤモヤ。
�，海譴�ら施設で暮らすことになるのに、あんなに好きだったお母さんと離れるというのに、プールでの屈託のない姉妹の笑顔・・・。
��岩切にかかってきた電話が、いきなりというか、都合が良すぎるというか・・・。
個人的には、イマイチ盛り上がりに欠けました。
なんていうか’演出’を見たという気があまりしない作品だった。
（原作を読んでいれば、脚本＆演出の妙も味わえたのかもしれないけど）
ただ、こういうテーマの物語を映画化してもらえたことは嬉しかったので、そこは感謝。
3.3☆
※キネ旬Reviewの評価はなかなか高め。
http://
この予告を劇場で見た時、ピンときました。
主人公が水道料金を滞納する家庭の水を停める業務（＝停水執行）に就く市の水道局職員っていうところが、もう、興味をそそるというか。
仕事とはいえ、日々感情が揺さぶられることが容易に察せられる。
原作は、作家・河林満の名編「渇水」。
1990年に発表されたこの作品は文學界新人賞を受賞し、芥川賞候補にもなった。
だが、河林満さんは、58歳で脳出血により亡くなったという。
観始めて、すぐに、この原作の素晴らしさが伝わってきた。
さて、あとは、いかに、描写されていくか・・・。
ですが・・・まず、父親が出て行った（子どもたちにはスエズ運河に行ってると告げている）姉妹の母親にまるで共感できなかった。
とんでもない育児放棄。優しい表情も見せるけど、やってることは、最低すぎ。
で、主人公の岩切。人物像はいいのだが、妻との関係がイマイチ分かりづらい。
妻「たまには３人で一緒に寝ましょうよ」
岩切「いや、タバコ吸っちゃったし（臭いが残ったままだから）やめておく」
っていうシーンがあったけど、実際、何が原因で妻子と別居になっちゃったの？
停水執行っていう仕事が、岩切にかなりのストレスを与えてた？
岩切は親から大切に育ててもらえなかったという過去がある。
怪我しても、心配されるよりも、面倒がられた。
欲しかったおもちゃ（拳銃）も買ってもらえなかった。
ゆえに、父親となった今も、子供との接し方がわからないっていうことなのか？
様々な事情で水道料金を払えない（払わない）人々のシーンはどれも興味深かった。
※予告編
https:/
『渇水』というタイトルは、もちろんダブルミーニングで「雨が降らずに水が枯れること」という文字通りの意味と、心の渇きを意味している。
親からネグレクトされている姉妹。妻子とは距離を置かれている主人公。
ハイライトは、岩切の水テロ（←この言い方、なんか嫌いだけど、誰かがこう書いてて、まあ、分かりやすいちゃあ、分かりやすいので、使わせてもらいました）。
「太陽は無料（タダ）なのに、どうして水はタダじゃないの？」
森の中で、勢い良く流れる川の水をじっと見つめていた岩切の精一杯の抵抗。
自分だって、苦しい人たちを更に苦しめるために、停水してるわけじゃない。
タダにできるものなら、してあげたいんだよ〜〜〜〜〜。
エンディングは、原作とは異なる結末にしたということ。
つまり、小説では・・・いたたまれないことに？
エンディングのモヤモヤ。
�，海譴�ら施設で暮らすことになるのに、あんなに好きだったお母さんと離れるというのに、プールでの屈託のない姉妹の笑顔・・・。
��岩切にかかってきた電話が、いきなりというか、都合が良すぎるというか・・・。
個人的には、イマイチ盛り上がりに欠けました。
なんていうか’演出’を見たという気があまりしない作品だった。
（原作を読んでいれば、脚本＆演出の妙も味わえたのかもしれないけど）
ただ、こういうテーマの物語を映画化してもらえたことは嬉しかったので、そこは感謝。
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※キネ旬Reviewの評価はなかなか高め。
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