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2023年06月13日15:06

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北大雪スキー場

今回は北海道の北大雪スキー場に伺った時の記録です。
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このスキー場は09-10シーズンから休止となっており、さらには搬器も撤去されております。
また一般人の立ち入りがスキー場側から正式に禁止されており普通に考えたら滑ることが出来るスキー場ではありません。
しかし10-11シーズンよりTENGU CAT TOURというのをこのスキー場で始めており、リフトではなくキャットを使って1日10名程度を上限とした少人数でスキー場を貸し切り利用する方式でひっそりと再開しています。
ですので現在は休業中とも営業中ともいえる状態なので行っておくことにしました。

何年も前から行く予定でしたが、毎年募集開始直後あっという間に枠が埋まってしまうため予約できずなかなか参加出来ていませんでした。
今シーズンももちろん予約取れなかったのですが、キャンセルが出たとのことで急遽参加させてもらうことができました。
こんなチャンスはなかなかないので逃すわけにはいかない。

8時にスキー場のすぐ近くにある白滝山の家に集合し、そこで今回のツアーメンバーと合流しました。
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山の家はツアーメンバー用の休憩所となっております。
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今回、参加者の半分以上は外国人でした。
日本人の参加者もいましたが、その人たちはソロ参加ながら常連さんばかりでしたね。
キャットツアーやこのスキー場のことなど、色々教えてくれて助かりました。

滑る前に最初にビーコンの使い方など実地指導を受けます。
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山の家の前にはテント付きのキャットがあり
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みんなでこれに乗ってスキー場へ。
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午前に3本、午後に3本だけの滑走となります。
比較的大きなスキー場なので片道約30分もキャットで登るんですよ。
1本当たりの距離がかなり長いことが分かると思います。

キャットを下りるとそこは一面の非圧雪のスキー場。
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キャットが通ってきた跡のキャットロードだけが圧雪跡で、これが道しるべとなります。
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ツアーメンバーは自由に滑れる訳ではなく、先導するガイドがまず最初に滑走して路面の安全を確認したあとに指示されたエリアで順番に滑り、最後にもう一人のガイドが全員の無事を確認しながら、そしてトラブル時の手助けをしながら集合ポイントに誘導してくれる方式。
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安全性はかなり高く、今までに遭難者や雪崩の事故は1件も無いそうです。

基本的にキャットが通ってきた跡が圧雪されているだけでそれ以外は全面非圧雪で、毎回滑走のたびにノートラックなのがウリのツアーです。
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しかも前日は雪が降ってたので山は全面パフパフ。
エリア的にも日本有数の軽い雪で、本日はマイナス17度と気温も低くコンディションは間違いなく極上です。
というか、ここ以上の雪質で滑走するのはまず無理でしょうね。

コースは非圧雪のオープンバーンのロングコースを滑るか、もしくはツリーランかでしたね。
オープンバーンで滑って行くとまるで海の上を滑っているような感覚で、雪が全面から自分を押し上げてくれるのが分かります。
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湿雪の非圧雪とは全く違う乗り心地となります。
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滑り終わったらなぜか拍手で迎えられる仕様です(笑)

ツリーランが苦手な場合は横に逃げればオープンバーンに必ずいけるコースどりとなっていて助かりました。
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今回の体験はスキー場巡りが趣味の自分にとっても非日常感溢れる体験でしたね。

午前に3本滑走したあとにはいったんお昼休みとなり、山の家に戻って鹿肉のジンギスカンが振る舞われるので、みんなで鍋を囲んで頂きました。
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ジンギスカンと言えば羊肉ですが、鹿肉でも全然いけるね。
2日以上の連日で参加してもメニューは変わらないようです。

山の家から少し歩いたところに営業していた頃の北大雪スキー場のセンターハウスもありました。
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無論中に入ることはもうできませんが、在りし日のセンターハウスで今となっては貴重な写真なのかもしれません。

というわけでここはパウダー好きの廃人やツリーラン好きの方におすすめですね。
普通だったら長時間ハイクアップしなければ楽しめないようなラインを取れてしまいます。
一般のスキー場のように新雪を競って奪い合う必要はないのです。

このスキー場は初級者や子供が来てもそもそも滑れません。
質を求める人には最高の答えとなりますが、予約が取れないことと高いことだけが欠点です。
予約は10月末からですが、一瞬で予約枠が埋まりますので数日遅れると予約は取れないでしょう。

まだ日本語での案内のみとなっているので日本人も来ていますが、今後はSNSなんかで広がってもっと予約が取りにくいツアーとなることはほぼ確定です。
自分も何カ所かキャットツアーは参加したことがありますが、このスキー場の雪質と規模は他の追随を許さないレベルであり、お金が許すのであれば一度は参加する価値があると思います。


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