滞在中は3日間とも天気はすぐれなかったですが、多くは屋内を見て回ったので、大きな影響はありませんでした。
■太陽の塔 @ 万博記念公園
目当ては、太陽の塔の内部見学! (画像1, 2) 1970年の大阪万博では公開されてましたが、その後は永らく封印されていました。耐震補強やらを施して (コンクリートは 20cm 厚くしたそう)、2018 年にようやく再公開の運びとなっています。
https://taiyounotou-expo70.jp/about/project/
塔自体をデザインしたのはかの岡本太郎さんですが、内部も氏による大作「生命の樹」で埋め尽くされているんですね。これがもう、感嘆するしかありません。万人に向けた展示物なので岡本さんにしては表現が穏やかですが、背面をこんな鮮烈な赤にしちゃうとか、本当に流石です。よくぞ半世紀経った今、公開できる形にしてくれました。
かつては地下や塔を囲んだ空中回廊があって、そこにも岡本作品が並べられていました。これらは現在も復元されていませんが、当時の写真を見ると構造的に残念ながら無理そうですね。最初から、万博後の展示方法も計画してくれていればなぁ。もっとも万博後は塔自体も取り壊す予定だったんですから、残ってるだけでも御の字ですか。
■天満天神繁昌亭 昼席
ほぼ満席。すべり込みの当日券購入で、席にありつけました。大阪メトロの一日乗車券を持ってると、入場料に割引があるのを覚えておこう。一日乗車券は土日祝だと、620円とお安いです。
牛ほめ (桂枝之進)
平林 (桂まめだ)
十人十色 (桂吉坊)
ほがらか音楽 (ソフトクリームさわむら)
相撲場風景 (笑福亭笑助)
ハンカチ (笑福亭鶴二)
- 仲入り -
看板の一 (桂ひろば)
死神 (桂三若)
漫才 (パピヨンズ)
船弁慶 (笑福亭松枝)
三味線: 内海英華
鳴物: 桂枝之進
全部は大変なので、強く印象に残った2席について。一つは、中トリ鶴二師匠の「ハンカチ」。2009年の上方落語台本大賞の優秀賞で、作者は2丁拳銃の小堀裕之さんです。いい台本ですね。鶴二師匠の語り口も、物語の雰囲気にとても合っていました。イイもの聴けました。
もう一つは、三若師匠の「死神」。上方はトリネタじゃなくて途中で「死神」が掛かるのかと驚きましたが、重大なシーンや台詞を削り落としたような違和感はなく、人間の業の悲喜こもごももちゃんと滲み出てます。しかも、いかにも寄席という趣きのサゲまで付いてるのですから、もう「死神」はこの形でいいんじゃないかと。
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