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2023年06月10日10:22

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『苦い涙』感想

〜フランスの名匠フランソワ・オゾンが、ドイツのライナー・ベルナー・ファスビンダー監督が1972年に手がけた「ペトラ・フォン・カントの苦い涙」を現代風にアレンジし、美青年に恋した映画監督の姿をシニカルかつユーモアたっぷりに描いたドラマ〜
〜恋人と別れたばかりで落ち込んでいた有名映画監督ピーター・フォン・カントのアパルトマンに、親友である大女優シドニーがアミールという青年を連れて訪ねてくる。艶やかな美しさのアミールにすっかり心を奪われたピーターは、彼を自分のアパルトマンに住まわせ、映画界で活躍できるよう手助けするが……〜<映画.comさんより>

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オリジナルを観てるか観てないかで味わいも変わりそう。私は未見。
ちなみに、オリジナル版では女性同士の恋愛関係が描かれたそうだが、今作では男性同士に変換。
またファッションデザイナーだった主人公の職業は今作では映画監督になっている。

ケルンっていう地名が出てきてたから、舞台はドイツ。ただ会話はフランス語。
(ハンナ・シグラはドイツ語だったかも?←ちゃんと覚えてないしあせあせ(飛び散る汗)
ほぼピーターの自室で展開される室内劇。

内容はどこか『ベニスに死す』。芸術家が若き美青年に翻弄される。
まあ、でも、今作のピーターの場合、かなり積極的にアミールに自分の想いをアピールした挙句・・・滅びてゆく。

アミール「一日中イチャイチャなんてできるわけない」
ピーター「できる!」
(笑)(笑)(笑)

極めつけがこの台詞人差し指(下)
「これは繁殖とは関係のない純粋な愛なんだ!」

アミール・・・まあ綺麗な子なんだけど、タッジオのようなカリスマ性は無く、インパクトが弱く、ごめんなさい、個人的に、ずっとそこが引っかかりました。

※予告編
https://youtu.be/3kWPvpyGlsY

予告が上手く出来てて、ちょっと期待しすぎちゃたかも。

音楽の使い方はめちゃ良き。映像美も素晴らしい。

ピーター役のドゥニ・メノーシェは、オゾン監督の『グレース・オブ・ゴッド 告発の時』に出てた俳優さん。
今作では感情露呈の爆発演技&アミールからの電話を待ってるシーンは恋する乙女。
秘書のカールは最後まで無言を貫き、そして・・・。
イザベル・アジャーニとハンナ・シグラが出てるのに、とりわけハンナ・シグラの出番が少なくモッタイナイ。
ただ、オリジナル版にハンナ・シグラは出ていて、とりあえず出てもらいたかったのかなと。

85分と短いゆえ、サクッと観られます。
あまり感情は揺さぶられなかったものの、まずまず楽しめました。3.5☆
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