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2023年05月23日12:35

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『ガール・ピクチャー』感想

〜クールでシニカルなミンミと、素直でキュートな親友ロンコ。同じ学校に通う2人は放課後にスムージースタンドでアルバイトしながら、恋愛やセックス、将来への不安や期待についてのおしゃべりを楽しんでいる。そんなある日、恋愛感情を抱いたことのない自分に悩んでいたロンコは、理想の相手との出会いを求めてパーティへ繰り出すことを決意。ロンコの付き添いでパーティに参加したミンミは、大事な試合を前にプレッシャーに押しつぶされそうになっているフィギュアスケーターのエマと急接近する〜<映画.comさんより>

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しばらく前に観て、記憶が薄れているので簡単に。
フィンランド発。悩めるティーンエージャー女子3人が主役の青春映画。

〜原題の『Tytot tytot tytot』は直訳すると“女の子 女の子 女の子”という意味で、フィンランドで女の子が何かしたときに嗜めたり、恥ずかしい思いをさせるときに使う言い回しだといいます。こらこら女の子たち…というようなニュアンスです。
アッリ・ハーパサロ監督はそのようなマイナスイメージのある言葉に新たなポジティブなニュアンスを与えたいと思って、本作のタイトルに選んだそうです〜
https://cinemarche.net/drama/girlpicture-suganami/

始まってしばらくは「ちょっと浅いな・・・」って感じで観てたんですが、ある時点から「いや、これはそうじゃない。ちゃんと言いたいことがあって、しっかり作られてるわ」と印象が変わりました。

ミンミのセクシャリティが微妙だったんだけど・・・バイセクシャル?
両親は離婚していて、以前は母親と2人暮らしだったものの、母が再婚して、今は別に暮らす。
母には再婚相手との間に子供ができていて、自分のことは忘れられがち・・・。
ロンコは、目下、性的体験に興味津々。だけど、やることなすこと空回り。
経験を積めばなんとかなると思いつつも、焦りが先にきて、男性を萎えさせる。
「怖い。またダメかもしれない。私って、何なの?」
エマは、フィギュアスケートの選手なれど、最近、トリプルルッツが跳べなくなった。
ヨーロッパ選手権出場をかけた選考会が間近にだというのに。
そんな中、ミンミと出会って、惹かれてしまい・・・スケートのストレスから逃れるように、ミンミに夢中になってゆく。

※予告編
https://youtu.be/ClgfCOaTrZo

スムージーっていうのが、いいよね。いろんな感情が混ざり合ってる感じ。

悪い人がいなかった印象。
怒るけど謝る。謝って抱きしめる。
要求は受け入れてあげる。吐いても泊めてあげる。

ネタバレなんだけど、終盤のフィギュアスケート大会で、エマはショートプログラムではトリプルルッツ失敗するんだけど、その後のフリーでは成功するの。
「フリー(自由)だと上手くいく」って、これきっと監督の意図、そのままよね。

エンディング、ミンミはエマに何を告げたんだろう。
ミンミは、一度は、エマを放っておいて、別の男子とロフトに消えたよね?
あれは、エマをスケートに戻すためだったの?何なの?すべて気分次第?
あそこだけがちょっとスッキリしなかったな。
ロンコの自分(セクシャリティ?)探しは・・・これからも続く。

今作の一番目を引いたところは、あえて3人のセクシャリティを前面に出してなかったこと。
むしろ、そこはもう普通に存在していて、1人1人の葛藤や生き方を大きな愛で包みこんだ感じ。
誰だって、失敗するよ〜。誰だって、わからない時あるよ。誰だって、不安だよ。
でも、一緒にいられてよかった。あなたがいてくれてよかった。
アッリ・ハーパサロ監督の新鮮な視点に拍手拍手 3.4☆
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