たっちゃんが言いました。
「ケルマさん、この前ネット見てたらね。
日本の企業が打ち上げた月探査機の着陸カウントダウンが始まって、もう、びっくりしたんですよ!
ぜんぜん知らなかったから!
そしたら着陸直前になって、探査機からの通信が途切れちゃってね。着陸に失敗したって。
探査機の名前、『はくと』って言うんだけど、あれ、着陸失敗って本当なんですかね?
じつは、なんかを発見したから、本当は着陸したけど隠してるとか、ないんですかねぇ?」
「はくと」という名前を聞き、私は衝撃を受けましたね。
「はくと!つまり、白兎!
はくとだとぉ!なんということだ!」
「あれっ?どうしたんですか?」
「おそらく月探査機は、何者かによって破壊されたのだろう」
「ぇえっ!誰にですか?」
「これは、神話劇、つまり神芝居なのだ。
神話ではね。
因幡の白兎は、海の向こう側に渡りたくて、サメを騙して利用するのだ。
しかし、向こう側にたどり着く直前に、白兎は真実を語ってしまい、ブチ切れたサメに皮をむしられるのだ」
「えっ!じゃあ、サメって?」
「今回の月探査を見ていた何者か、かもだね。
サメを騙したように、月探査機には、じつは秘密のミッションがあったのだとしたら、おもしろいな。( ̄▽ ̄)
しかし、傷ついていた白兎は、通りすがりの大国主命によって助けられるのだ」
「ということは?
あれっ?大国主命が現れるんですか?」
「現れてくるのだ!
成功直前に失敗したならば、人間の心理として、必ずリトライする。
それを手助けしようとする人や企業も、出てくる。
大国主命のような存在が出てくるのだよ。
そして、必ず月に到着するのだ!
今回の月探査機には、とてつもないお金が使われているはずなのだ。
なぜ、わざわざ『はくと』と名づけたのか?
もしかすると誰かが、大がかりな神話劇を仕掛けているのかもだよ」
「えっ?えっ?誰っ?」
「大国主命とは、『偉大な国の王』の意なのだ!」
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