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2023年04月01日07:26

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開発計画

近年、国際関係論的情勢と潜在的な安全保障上の脅威が著しく変化しつつあることは多くの人が言うところである。岸田内閣は防衛費について、2023年度から5年間の総額を43兆円程度とすることを閣議決定した。これは現行5年間の計画から1.6倍となる過去最大の増額である。
論点の一つは、その使い道であろう。F-35B(STOVL)の1億130万USドルという数値を参照するまでもなく、最新装備のユニットコストは高騰を続けるばかりである。日本は広い海域に島嶼が分散する海洋国家であるから、広い地域にいかに効率的に対処できるかは焦点の一つである。
折しも、日英伊が次世代戦闘機を共同開発するという、一見眼を疑うような共同首脳声明も発表されている。航空自衛隊のF2戦闘機の後継機種を35年までに配備することを目指すとしている。

その次期戦闘機の構想の情報が、このほど一部の報道機関に伝わった。安価な価格と維持費で離島の短い滑走路に対応、相手方の上陸作戦を阻止しようとする味方地上部隊への頭上援護にも対応可能とするため、既存のセスナを母体としてこれに最小限の変更と兵装の追加を行い、圧倒的多数の機数を各所に潤沢に配備する構想という。その主要な性能は以下の通りである。
離陸滑走距離:293 m/着陸滑走距離:175 mで、場合によっては風上に向かって全速航行するいずも型護衛艦(全長248m)にカタパルトなしで発着艦可能。離陸時速度は60km/h、最大巡航速度:233 km/hで、ドッグファイトになった場合、速度が遅すぎて超音速戦闘機から照準を合わせることは困難という。逆に、本機には軽量の地帯空誘導ミサイルを設計変更して装備するため、相手方戦闘機を撃墜することが可能である。また、外装と翼表面のパネルをジュラルミンから木性合板パネルに換装するため、ステルス機とはいえないまでも、相手方照準レーダーで極めて捕捉しにくくなる。さらに、後方から照準された場合に対応するチャフとして、軽量なトウモロコシ穀粒にアルミ蒸着したものが装備される。これは後方の相手方戦闘機の照準レーダーを攪乱するだけでなく、エンジンの吸気口に入ると熱によりポップコーンよろしく爆発的に膨張、エンジン内部を詰まらせる効果が期待できるそうである。
初期の機能実証機は主翼を三角形に設計変更した初の三角翼セスナとして、早ければ2024年4月1日から日英伊の各拠点で初飛行を行う見通し。


https://jp.reuters.com/article/japan-government-1216-idJPKBN2T00L1
防衛費5年間で43兆円、現行計画の1.6倍 戦闘継続能力を強化 | ロイター 2022年12月16日5:35 午後

https://www.jetro.go.jp/biznews/2022/12/f074ebb1b560a038.html
日英伊、次世代戦闘機の開発で協力(日本、イタリア、英国) | ビジネス短信 ―ジェトロの海外ニュース - ジェトロ 2022年12月26日

https://www.jiji.com/jc/article?k=2023031600896&g=pol
次期戦闘機開発で協力 日英伊防衛相:時事ドットコム 2023年03月16日20時22分
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