体が筋肉痛です。
仕事はちょっと楽になっています。
楽、というのは仕事量が減っている、
という意味。
良くない話でもあるのが辛いことです。
■中目黒の不思議
先日、ガットが切れたので、
渋谷まで自転車でガットを張りに行きます。
ちょっと寄り道して、
中目黒に依ると、ちょうど桜まつり。
今は一番の絶好のタイミング。
とても外国人が多かったのが、
いよいよコロナ明けだな、と実感できます。
区の施設でも屋内でさえ
「マスクは任意（やらなくて良い）」
となっていますので、全然あり。
ただ、何かなぁ、と思ったのが２点。
�〔楾�川がドブくさい
��I'm donutに2h待ち、9割以上女性
特に�◆�
普通のドーナツなのに･･･。
桜が散るように、
虚しく去っていく
「トレンド紹介情報で承認欲求」。
中目黒って
虚しさを強く感じる不思議な場所です。
■経験不足の社会
アメリカでSVB（シリコンバレーバンク）が破綻。
FRBのバーン副議長のコメントが引用され、
「教科書みたいな事例だ」
という話。
教科書？
そうそう。
日本でもありました。
「長銀、日債銀の破綻」。
ちょっと違いますが、
根本は同じ構造。
「ALMのコントロールに失敗したから。」
銀行経営の基本は、
金貸しとか預金とかの曖昧なものではなく、
・金利リスクの管理
・流動性リスクの管理
というのはどこでも書かれている。
これをコントロールすることが
ALMのコントロール。
長銀に勤務して1年目から
もう、それはそれは、徹底した研修。
そもそも銀行に入る前の学生時の研修から
みっちりと叩き込まれました。
"grid sensitivity"
とか。
ま、やっちまった反省で、
期待の若手には徹底的に叩きこもっ！
ということだったんでしょう。
日本の銀行には
50歳近辺に辛うじてこの経験が
残っている人が現場にまだいます。
あと10年で金融機関の地力は
さらに大きく減退し、
より無理に稼ぐことばかりに主眼が
置かれる時代が来ることでしょう。
実はこれ、他の産業ではもっとマズい。
「ヤバい状況を経験した人が現場にいない」
現場で見て思うことですが、
・製造業
・建設業
・IT産業
では特に顕著です。
特に20-30代の転職の多さや
外国人中心の産業も増えています。
学びの継続。
リスクの継承。
現場の先頭に立って
だいぶ長いのですが、
「先頭に立つことができない」
「教えてもらわないとできない」
という20-30代が多すぎます。
20-30代の転職のポイントが、
・教育制度がしっかりしている
・やりがいのある仕事
・優しい人が多い
といっている点がまさにそう。
「教えてもらわないとできない」
社会の現状に対する
仮説や想像力が大きく欠如することを
意味しています。
色々な人と社会課題を
ディスカッションしかり、
企画・計画することは多々ありますが、
もう、全然、課題がありすぎて･･･。
日本では誰もチャレンジしない･･･。
ラーメン屋、パン屋･･･。
そういうことをやる人ばっかり。
そして、高リスクのインフラ産業の
大半の質がどんどん下がる。
【SVB破綻での学び】
SVBは「ベンチャー企業への長期資金」。
長銀は「リゾートなどの国策長期開発資金」。
どちらもそもそも金利問題だけではなく、
貸出している企業・事業も怪しい先も多かった。
そして、金利が上昇したら、
運用サイドのうちの安全資産の
有価証券運用が低金利（時価悪化）で悪化。
調達サイドが高金利に転換。
貸出側が高金利で破綻。
で、有価証券で損切りして
資本が棄損する。
風評リスクがでて
預金が一気に流出し破綻する。
これが
「教科書」。
日本の金融機関はその結果、
「失われた10年」
という時代を迎えましたが、
何もできなかったお陰で、
ITバブルも、サブプライムローン破綻も
日本の銀行だけ我関せず。
ところが、
「教科書」で大事なことは、
「前提がある」ということ。
歴史と一緒です。
現場の証人が生きているときは、
ピリピリ。
そんなことはあくまで例に過ぎない。
ところが、書き物になったら、
「これさえやっておけばよい」
という学びの場になってしまう。
日本の金融機関が大丈夫な前提は、
「徹底した低金利の維持。」
国と日銀が必死で支えている。
国？日銀？
いや、国民の必死の努力が
低金利を維持できているだけです。
そうしないと、日本はあっという間に
金融機関が破綻してしまいます。
SVBの非じゃありません。
�〔噂阿�らタダ同然でカネを集め、
��賃金上昇もできるだけ抑え、
��その割に諸税と社会負担費で
すでに5割以上が徴収されているのに、
怪しい株が上がることにしか
老後の資金（年金）を賭けられない。
掛ける、ではなく、文字通りの
「賭け」
をさせられているのが我々から
若い世代の絶望なわけです。
余談ですが、金利も上げず、
社会負担も減らさないゴマかしが
「低所得者に5万円ばら撒き」
という構造。
ということで、
「金利上げない」
ということが、特に日本にとって
何より大事な景気維持策だということ。
これが「教科書」の大前提であり、
それを支えているのが
「国民の必死の負担」
だという、島国日本の強みを
忘れてはいけないということ。
何か･･･日本人も辛いものです。
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