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2023年03月23日12:05

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ラクサンポ288

私の名前は川口民雄。子どものころから、周囲から浮いていた。学校の成績は低空飛行で、お情けで卒業させてもらった。小学校低学年のころからごく普通に生きられないと堪忍した。なんでみんなと同じことができないのだろうか。学校時代の運動会、学芸会、展示会、修学旅行で、周囲のクラスメートと同じ行動をとるのに、非常に神経を使った。仕事をいくつか渡り歩き、発達障害を支援するNPOで働いている。大人になって、検査を受け、検査の結果で、読み書きはかなり厳しいことがわかった。発達障害当事者は別に努力して、普通に見せようとしても、無理である。例え給与は低くとも、暮らしていければ、文句はない。この仕事は自分に向いているようだ。発達障害トラブルシューティングが仕事になった。
Zoom上で、相談再開。川口と相談者村田の質問が続く。

村田
「川口さん、俺、どんな仕事ならできるだろうか。正直、働くの、怖いよ」

川口
「この前、外で会った時、引きこもりになる前、営業職だったといってましたよね。今、人出不足で困っているコンビニと外食産業で、バイトしてみるのはどうでしょうか。村田さんが以前働いていた職場のようにノルマはないところを探しましょう」

村田
「コンビニなら、大学時代、バイトしたことがあるよ。3年ぐらい続いたかな」

川口
「いい情報、ありがとうございます。どうです。もう一度、コンビニで働くのは。新しいことをやるよりも、経験がある処から攻めてみるといいですよ」

村田
「ええええ。コンビニね。俺、できるかな。家に引きこもって居るのも疲れたし。面接だけ受けてみるかな。だけど、バイトで一生終わってしまうと将来困るしな。どうしょうか」

川口
「村田さん、何を言っているんですか。将来よりも、今が優先です。バイトでもいいから、自立することが大切でしょう。考えるのはそれからです。履歴書を出し、面接してもらいましょう」

村田
「履歴書、書くのを手伝ってくれるかな。しばらく書いていないから忘れたよ」

川口
「喜んで。用紙は持っていますか」

村田
「持っていないよ。まず、買ってくるよ。そんなに高くないから」

川口
「次回の相談の時までに用意して下さい」


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